「サンダーバード」用681・683系のリフレッシュ工事について(サハ682-4)
1/28(水)、JR西日本から「サンダーバード」用車両のリフレッシュ工事(アコモ改良)に関する発表がありました。
特急「サンダーバード」のサービス向上に向けた取り組みについて(JR西日本)
今回の発表では“車両のリフレッシュ”という言葉を使っていますが、民営化前後から国鉄・JR各社で進められたアコモデーション改良のような工事内容で、車両そのものの延命に関わるメニューではありません。
北陸新幹線の金沢延伸開業に合わせて在来線側の特急車両の接客設備を手入れするという内容です。
(1) グリーン車座席の座り心地の改善
(2) 座席や内装のデザインの見直し
(3) モバイル用のコンセントの拡充
→ グリーン車全席と普通車客室出入口付近の席にコンセントを整備
(4) トイレに温水洗浄機能付き暖房便座を導入
(5) 車体デザインの見直し
グリーン車は室内を落ち着きと趣きのあるデザインに変更し、座席をホールド感のある座り心地となるものに交換するようです。
発表にあった室内写真を見てみますと、グリーン室の座席配置も変更されるみたいで、681系のクロ681形と683系0番代のクロ683形0番代は最終増備車の683系4000番代(クロ683形4000番代)に合わせて通路の位置が反対側に変わるようです。
(JR西日本の発表サイトより)
外装に関わるものとして車体塗色およびシンボルマークの変更があります。
今までは下図のように連続窓に見えるように窓まわりにミディアムグレーが配されていましたが、この部分の色が濃くなりJR西日本曰く“大きな窓をより強調した”デザインに変更されています。
また、青色の細帯もその位置が高くなって窓まわりのダークグレイに近接して巻かれるようになっているので、従来に比べて重心が高く見えます。
(JR西日本の発表サイトより)
「スーパー雷鳥サンダーバード」時代にデザインされた従来のシンボルマークも廃止され、北陸新幹線のカラーリングに似合うスピード感のあるデザインのマークが描かれるようになるようです。
(愛称別トレインマーク事典より)
このリフレッシュ工事は“「サンダーバード」(681・683系)全車両”が工事対象車で、平成27(2015)年秋ごろから平成30(2018)年度末までに順次投入予定とのことです。
この発表には工事対象車の具体的な両数については触れられていませんが、日本経済新聞の記事には“177両”と書かれているので、最終増備車の683系4000番代(108両)のほかに69両の681・683系が対象車となるようです。
ダイヤ改正後の「サンダーバード」運用を分析していませんので、「ダイナスター」「能登かがり火」と共通で運用されるのか、などについては分かりません。
世の中には運用調査や予測が得意な方々がたくさんおられますので、そのうち何方かが具体的な工事対象車を考察されると思います。
個人的には、先行試作車の681系1000番代がどうなるのか?ダイヤ改正後に681系1000番代を撮影できるのか?が気掛かりなので、その辺りのことがダイヤ改正前に分かると嬉しいのですが…
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今回は「サンダーバード」のシンボルマークが貼付されているパンタグラフ付きの中間付随車サハ682形0番代の サハ682-4(近キト)をアップします。
サハ682-4(近キト) 2014年11月16日 七尾駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
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