「トワイライトエクスプレス」のミニサロン付き“ツイン”(オハネ25 513)
JR西日本の看板列車、臨時寝台特急「トワイライトエクスプレス」廃止のニュースが世間を騒がせております。
JR西日本からも発表がありましたが、2015(平成27)年春をもって運行終了ということらしいです。
2014(平成26)年10月から北海道新幹線の開業準備のために併用区間となる青函トンネルで工事が始まり、2015(平成27)年春には北陸新幹線が開業して金沢〜直江津間(北陸本線)が第三セクターに移管されるので、「トワイライトエクスプレス」の運行自体が難しくなることが大きな理由でしょう。
JR西日本のプレスリリースには、「トワイライトエクスプレス」用車両の老朽化も原因と書かれていますが、3号車に連結される食堂車“ダイナープレヤデス”の スシ24-1・2(元サシ489-3・4)や、4号車のサロンカー“サロン・デュ・ノール”の オハ25 553(元オロネ14 8)は1972(昭和47)年製の車両からの改造車なので、車齢はすでに42年。
もっとも新しい車両でも、オハネ15 38・39 を改造したサロンカー“サロン・デュ・ノール”の オハ25 551・552 で、種車は1978(昭和53)年製。それでも車齢は36年。
「トワイライトエクスプレス」が運転されてからも2001・2002(平成13・14)年にリニューアル工事が実施されましたが、それから10年以上も経過。長距離列車で使用される車両なので、もう限界ですね。
JR西日本から発表された“新たな寝台列車”の外観イメージ
一方、JR西日本からは“新たな寝台列車”を走らせるという発表もありましたので、これからはJR西日本管内の観光資源を育て、そこに富裕層相手の豪華列車を走らせることなのでしょう。
「トワイライトエクスプレス」レベルの豪華列車でも、わざわざJR他社や第三セクターと調整してまで走らせたくない。
それよりも、民間鉄道会社として自社管内で完結する高収益ビジネスモデルを追求していくぞ!という強い意思表明なのだと思います。
でも、取り敢えず大きなミスさえしなければ皆が出世ができた団塊の世代が後期高齢者になったときにはどうするのでしょうね?
20年後くらいになったら、こんどは外国人が好むようなベタなデザインの豪華列車が計画されるのでしょうか?
* * *
先日の撮影報告のとおり、北海道遠征では滞在最終日に苫小牧駅に2〜3時間ほど滞在しました。
そのときは普段撮れないような車両を撮りましたが、寝台特急「トワイライトエクスプレス」用車両についてはB個室寝台車“ツイン”の寝台側が撮れました。
「トワイライトエクスプレス」の車両は本州でも撮れるのですが、運行時間帯や停車時間、太陽の位置などの関係で、いつも“ツイン”オハネ25形510・520番代は車体のボコボコがテカってしまい不愉快でした。
苫小牧滞在中は南西の空が明るかったので、下の写真のように1位側のサロン室側から撮ると、撮影者の背後に明るい空が回ってくれるのでテカりが収まってくれました。
今回は車体のテカりがほとんどなくきれいに撮れた写真をアップします、「トワイライトエクスプレス」のミニサロン付きB個室寝台車“ツイン”の オハネ25 513(近ミハ)です。
上下に並んだ側窓が特徴の“ツイン”ですが、もともとは1976(昭和51)年製の開放式B寝台車 オハネ25 67 で、1991(平成3)年に現在のすがたに改造されました。
オハネ25 513(近ミハ) 2014年5月17日 苫小牧駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
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2015.02.08 12:43 | B寝台2人用個室【ツインルーム】 | トワイライトエクスプレスForever〜寝台特急に夢を乗せて〜