新型コロナの影響でデビュー17日で運用落ちした271系(クモハ271-2)
関西空港へのアクセス特急「はるか」の増結用として、3両編成の271系が3月ダイヤ改正でデビューしました。
近年の訪日外国人観光客の増加にともない281系「はるか」の6両編成を9両編成に増強するために増結用の3両編成の271系が開発されました。
しかし、運悪く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で日本の入国制限が厳しくなり国際線の減便や運休が続くようになったため、4月1日(水)から「はるか」の全列車を9両から6両に減車されることになりました。
従来からの281系の増結編成(3両編成3本、HA631〜HA633編成)では一部の「はるか」しか9両化できなかったので、271系(3両編成6本、HA651〜HA656編成)が新製ばかりだったのに、運悪く今回の新型コロナウイルス感染症の拡大時期と増結開始時期が重なってしまいました。
ダイヤ改正で「はるか」の全列車が9両化されたのは3月14日(土)でしたから、271系が営業運転に就いていたのはわずか17日間だけ…
281系編成と併結しインバウンド需要に応えるはずでしたが、
現在は、吹田総合車両所日根野支所(近ヒネ)に留置されているようです。
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デビューしたばかりの271系が「はるか」の増結運用から外れる直前にちょうど関西方面が曇ってくれたので、いつものように片浜駅のコインパーキングにクルマを駐めて、ドン行と新幹線「こだま」を乗り継いで野洲(滋賀県野洲市)まで271系を撮りに行ってきました。
野洲駅の周辺はお天気が不安定で、晴れと雨、曇りが目まぐるしく変わっていましたが、ヒネHA652編成の先頭車 クモハ271-2 と2両目の モハ271-2 の2両がきれいに撮れました。
今回はそのうちの1両、偶数向きに連結されているのに奇数形式を名乗っている クモハ271-2(近ヒネ)です。
クモハ271-2(近ヒネ) 2020年3月28日 野洲駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
特急「はるか」は、京都駅構内の京都シティエアターミナル (K-CAT)で預かった手荷物をクハ281形に収容してました。
しかし、2002(平成14)年8月末でK-CATが廃止されたため、京都駅でのグリーン車(クロ280形)の停車位置を考慮して「はるか」の281系編成は同年10月1日に方向転換されました。
271系は281系基本編成の増結車として連結するため、編成ごと方向転換された状態になっています。
HA652編成は写真のように“ハローキティ”のラッピングが施されていましたが、まだ撮影日時点では未施工の編成も見受けられました。
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