濃黄色一色のクモハ115形1500番代(クモハ115-1544)
気の利いた文章が思い浮かばなかったのでお蔵入りにしていた形式写真をアップします。
先月の岡山遠征でここのところ引っ張り続けていますが、今回も庭瀬駅で撮影した写真の続きです。
濃黄色一色に塗り替えられた岡山電車区(岡オカ)のクモハ115形1500番代ですが、タッチアップされている部分がパッチワークのようになった痛々しい、国鉄末期の先頭車化改造車であり、30N体質改善工事を施した クモハ115-1544 です。
クモハ115-1544(岡オカ) 2013年5月11日 庭瀬駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
岡オカの115系3両編成(D編成)のほとんどは東京方にクモハ115形1500番代が連結されています。
これは、115系1000番代が岡山に新製配置されたときに Tc+M+M’+M+M’+T’c の6両編成が組まれていたため、国鉄末期の短編成化の際に編成中間のモハ115形1000番代(M)に運転台を取り付けてクモハ115形1500番代(Mc)に改造し、Mc+M’+T’c の3両編成がたくさん生まれたからです。
岡オカD編成のうち115系1000番代のD1〜D21編成については1999〜2007(平成11〜19)年に体質改善工事が施されていますが、本格的な40N工事が施工されたのは3編成のみで、それ以外は工事内容が簡略化された30N工事が施工されています。
そのため、前に書いたように便所を増設していないクモハ115形1000番代の40N更新車は3両しかいませんが、今回アップしたような30N更新車はたくさんいるので特に珍しくもありません。油断していると撮り忘れをしてしまいそうな存在です。
写真の クモハ115-1544 は モハ115-1108 からの改造車で、115系1000番代のなかでも201系登場前後に増備された車両なので、冷房装置横のランボードが大形のものが取り付けられています。
でも、JR西日本エリアでは特に珍しいものではありません。
また、後年改造により クモハ115-1544 は2008(平成8)年にATS-Pが取り付けられたため、助士席後部の戸袋窓が埋められ、同部分の室内にその関連機器が設置されています。
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