青色一色に塗り替えられていた北陸本線時代の クハ455-701
当分は出撃に出ることがなさそうなので、撮りためた形式写真をアップしていきたいと思います。
今回は455/475系で唯一現役で活躍しているクハ455形700番代の クハ455-701(金サワ)です。
クハ455-701(金サワ) 2015年2月24日 魚津駅
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北陸本線の昼行急行列車の廃止にともない金沢運転所(金サワ)の475系列はローカル運用に転用されました。
しかし、2ドアのクロスシート配置のままでは乗り降りに時間が掛かるため、多くの車両は出入台付近の座席をロングシートに変更してローカル運用に対応させてましたが、初期形の471・473系(交流60Hz車)については新製した車体に乗せ替えるほど徹底的な更新工事が実施されました。
この車体更新工事により登場したのが413系で、1986〜1989(昭和61〜平成元)年に3両編成11本が金サワに配置されました。
米原方に連結される偶数向き制御車(T’c)については、新しい車体を乗せたクハ412形を9両のみ用意し、不足する2両については、455系の付随車(T)のサハ455形に運転台を取り付けたクハ455形700番代を413系編成に組み込むことになりました。
写真の クハ455-701 は第4編成に、クハ455-702 は473系を改造した413系100番代の第11編成にそれぞれ連結されました。
そのため、クハ455-701 の右側に少しだけ写っている車両は モハ412-4 になります。
国鉄末期、たくさんの先頭車化改造のクハ455形が誕生しましたが、これらの車両はいずれも先頭部は分厚いホロ枠が取り付けられた仕様のものでした。
サハ455形改造の クハ455-502 とサロ455形改造の クハ455-609 をこれまでにアップしましたが、いずれもオリジナル車両と同形状のホロ枠が取り付けられています。
しかし、クハ455形700番代はクハ412形やクモハ413形のようにホロ座だけで、ホロ枠が出っ張っていません。
153系や401・421・415系などの近郊形交直流電車に使われた薄形のホロ座と同形状です。
車両解説では、車体長を他の近郊形車両の先頭車(19,570mm)と合わせるため(クハ455形0番代は19,900mm)に運転台助士席後部の小窓と前位側ドアの戸袋窓が省略されていることはキチンと書かれていますが、先頭部の印象を大きく左右するホロ枠が省略されていることについては書かれていません。
455/475系のクハ455形なのにクハ455形っぽく見えない。この正体は車体側面のドア配置だけではなく、ホロ枠が出っ張っていないことが原因のように感じています。
この写真は クハ455-701 を含む413系第4編成(サワB04編成)を撮りに行ったときのものです。
このような異端車は金沢〜直江津間の第三セクター化ですぐに廃車になるものと思っていましたが、このときに廃車されたのは七尾線用の415系800番代の一部でした。
その後、車体塗色を新七尾線カラーの茜色に変更し、急行形車両の雰囲気を残す最後の車両としてサワB11編成の クハ455-702 とともに七尾線で活躍しています。
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