「新快速」のクハ222形2000番代(クハ222-2102)
関西地区は関東よりも鉄道会社間の競争が激しく、特に京都~大阪〜神戸(三ノ宮)間は複数の私鉄が同じような路線を走っているので、各鉄道会社はスピードや車内設備などでお互いに対抗しています。
かつては私鉄王国と呼ばれるくらい強力な地盤を作り上げてきてましたが、一方の国鉄は周辺に非電化区間をたくさん残っていた関係で完全に押されっぱなしでした。
しかし、国鉄も昭和50年代から徐々に反撃を開始し、関西本線、奈良線、山陰本線、福知山線などを相次いで電化し、さらに民営化してJR西日本になってからは各路線に快速列車をたくさん走らせるなどネットワークの利便性を向上してきました。
京阪神地区でたくさんの快速列車が走る先駆けとなった「新快速」は、2000(平成12)年3月に当時の関東地区では信じられないような130km運転を開始しました。2006(平成18)年10月には運転区間を北陸本線の敦賀にまで拡大。
この時期に大量に製造された車両が「新快速」用の223系2000番代です。
「新快速」用の223系2000番代は 4・6・8両と編成両数のバリエーションが多く、電動車のなかには1両あたりのモーター数を3個に減じた車両が含まれるなど、さまざまパターンの編成が存在していますが、いずれの編成も下関方には必ずクハ222形2000番代が連結されています。
クハ222-2102(大ホシ) 2010年11月3日 敦賀駅
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