福知山線色のまま下関で活躍する クハ117-302
突然ですが、今回はインクジェットプリンターの話しです。
普段、自宅ではEPSONの顔料系A3ノビサイズの PX-5500 を使い、古本屋業務ではA4サイズの PX-G930 と PX-203 を使っています。
いずれも保存性を重視しているので顔料系のものです。
以前、商品配送のときに同梱しているはがきサイズの写真について書きましたが、これらの写真は PX-5500 でプリントしています。
A3ノビ対応なのに使っているのはいつもA6(はがき)サイズ。大きさではミスマッチですが、モノクロ写真をきれいに印刷できるプリンターの中で一番小さいモデルがA3ノビ対応なので仕方なく使っています。
一方、古本屋業務は比較的小形の PX-203 の1台ですべてまかなうつもりでしたが、クロネコヤマトの送り状(B2システム)やラベル用紙など、いろいろなサイズの用紙を扱うとなると、前面給紙の PX-203 だけでは対応できません。
でも、以前から持っていた背面給紙の PX-G930 なら幅だけを用紙に合わせれば、あとは上から用紙を差し込むだけ。使い勝手がいいのです。
どうしても用紙の種類が絞れないので、書庫の片隅に PX-G930 と PX-203 の2台のプリンターを重ねで設置し、用紙に応じて使い分けるようにしています。
書庫の作業机から撮影したプリンターたち(上段:PX-G930、下段:PX-203)
以前はこのほかにキヤノンのインクジェットプリンターがありましたが、使い物にならなかったので予備の予備という名目で放ってあります。
それでも1人で3台のプリンターを使うとなると、インク代がバカになりません。
完全に趣味オンリーなら、写真として出力するために気合いを入れることができますが、写真の出力に使っているのは PX-5500 だけなので、書庫の2台についてはランニングコストを掛けていられません。
そこで、数か月前に PX-203 のインクが切れたので、近所のPCデポ(パソコン屋さん)で顔料系の互換インクを買って試してみたら問題なしだったので、こんどは純正インクが高価な PX-G930 について互換インクを試してみることにしました。
まずは、どの互換インクを購入するか?
PX-203 のときはお店にあったものをレジに持って行くだけでしたが、今回は品切れだったのでネットで買うことにしたので、どんな互換インクがあるのかから調べました。
調べてみるとピンからキリまで、本当にたくさんの互換インクが…
でも、顔料系プリンターの互換インクを探しましたが、安い互換インクはほとんどが染料系のインク。
顔料系プリンター用の互換インクなのに中身は染料系インク。
雨に濡れても送り状の文字が流れないように顔料系プリンターを使っているのに、染料系のインクカートリッジを使っていては本末転倒。
いろいろと互換インクを探した結果、実店舗でも取り扱いがあり、国内メーカーの設計のもとで海外工場で生産されているという“Plaisir(プレジール)”というブランドの互換インクを試してみることにしました。
PX-G930 は全8色のインクカートリッジが取り付けられますが、グロスオプティマイザについて互換インクが発売されていないので、これを除く7色について“エプソン製 IC*33シリーズ 対応インクカートリッジ”を装着してみました。
純正インクと“Plaisir”の互換インクを並べてみましたので、いつものように FUJIFILM X20 でパチリと撮影したのが下の写真です。
PX-G930用の純正インク(右)と“Plaisir”の互換インク(左)
まったく同じ形状のタンクではありません。
でも、似たような雰囲気のデザインのラベルが貼られているので、純正インクとならべても違和感がありません。
肝心の印刷品質は問題なし。
送り状やラベルの印刷にしか使っていないので、これで印刷のランニングコストが削減できた!なんてささやかに喜んでいました。
でも、喜んでいられたのは1か月ほどだけ。
そのうちイエローがでなくなり、ほかの色もかすれがひどくなり、毎日プリンターのヘッドをクリーニングしないと印刷できない状態に。
残量モニターを確認してもイエローは半分くらい残っているのに、カートリッジを外してみたら中身は空っぽ。
結局、プリンターのヘッド・クリーニングによる消耗の速さと、当てにならない残量モニターに辟易したので、すべてのインクカートリッジを純正インクの新品に戻しました。
ほかのプリンターでもダメなのかどうかは分かりませんが、
少なくとも、PX-G930 と“Plaisir”の互換インクの組み合わせはダメ!
ダメダメでした。
タレントの優香がカラリオガールだった2006年に発売され、今でも現行品扱いでカタログに載っている PX-G930。
もし壊れても背面給紙の後継機種がないので、完全にノズルが詰まってしまい現役を引退した PX-G930 があるので、これを修理に出すことになりそうです。
* * *
最後にいつものように国鉄形車両の形式写真をアップしますが、今回は福知山線色のまま下関地区で活躍している下関総合車両所(広セキ)のC104編成の東京方先頭車、クハ117-302 です。
クハ117-302(広セキ) 2011年3月17日 下関駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
下関で活躍する117系はすべて4両編成と短く、マイナーチェンジ車100番代が3本、セミクロス改造車300番代が2本、合計5本が下関総合車両所(広セキ)に在籍しています。
300番代編成のうちC105編成(クハ116-303ほか)は2010(平成22)年7月に濃黄色一色に塗り替えられましたが、写真のC104編成はいまでも福知山色のままローカル運用に就いています。
すでに京都(吹田総合車両所京都支所、近キト)に残っている117系300番代は新快速色または抹茶色に塗り替えられています。
いつまでもこの塗色が残っているのはおかしなことなので、福知山色が過去のものとならないうちに早めに記録した方がいいと思います。
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