「快速みよしライナー」のキハ47形2000番代(キハ47 2014)
中国・四国遠征の1日目(6/3)は朝方の晴れを取り戻すために米子駅に昼過ぎまでいましたが、そこまで米子にいると鳥取に移動しても撮れる車両が限られてしまうので、これまでに行ったことがなかった芸備線の三次(みよし)駅に行ってみることにしました。
三次は広島から快速列車で1時間20分ほどの距離で、広島県と島根県を結ぶ交通の要所として発展してきた人口5万人強の町です。
芸備線の広島〜狩留家間は“広島シティネットワーク”として広島の近郊区間として位置付けられていますが、三次まで北上すると広島〜三次間に「快速みよしライナー」が1日4本しか走っていないという典型的なローカル線となります。
クルマで三次市街を走っているとそれなりに活気があるのですが、三次駅に入ると学生さんしかいないので、完全にクルマに移動手段が奪われている印象。
三次以北の芸備線や福塩線、三江線は相当深刻な状況なのは想像に難くない、そんな感じでした。
ちょうど訪れた日は駅舎解体の前日だったので、解体工事の準備が行われていましたが、三次駅を中心とする立派な交通センターを作ったとしても、駅利用者の駐車料金を無料にするなどしないと芸備線を利用する意味が見出せないのではないかと思ってしまいました。
鉄道とクルマはメリットがぜんぜん違うのですから、お互いに補完し合う関係で知恵を絞っていかないとね。
このパターンって全国各地で見られますが、鉄道が持つ“定時大量輸送”という特長を活かす施策を講じないとやっぱりダメでしょうね。
でも、地元では高校卒業と同時に鉄道から離れてクルマ社会に入会し、移動手段として鉄道が選択肢から抹殺されていくのが当たり前でしょうから、鉄道の復権というのは難しいのでしょう。
でもでも、もったいない話しで、
新たに鉄道路線を建設するとなると大変ですが、すでに路線があるわけですし、広島という大都会が近くにあるのですから、鉄道を活かせるようなプランが描けるといいのですが。
まぁ〜、このような話しはよそ者が口を挟むことではないので、以上でお仕舞いにします。
* * *
今回は、広島〜三次間の「快速みよしライナー」で使用されている下関総合車両所新山口支所(広セキ、かつての小郡運転所)の キハ47 2014 をアップします。
キハ47 2014(広セキ) 2014年6月3日 三次駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
キハ47形2000番代については下関で撮影した キハ47 2021 をこちらにアップしたことがあります。
このときにキハ47形2000番代はロングシート改造車であると簡単に説明しましたが、今回の キハ47 2014 は非ワンマン運転対応のため、車体側面に車外スピーカーがなく、運転室後部の座席が撤去されるなどの改造も行われていません。
また、キハ47 2021 は第1ロット車(昭和50年度第3次債務車)の キハ47 12 を改造した車両のため、キハ47形2000番代では唯一スカート(排障器)の開口部が四角い旧形のものでしたが、こちらの キハ47 2014 はキハ40系では主流の形状のスカートを取り付けた一般的な外観となっています。
キハ47 2021 のときにスカートの形状について書き忘れていましたので、今回補足させていただきました。
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