クモヤ443系の後継車として活躍している総合検測車の DEC741-101
本年(2023年)も、本当に多くの皆さまにブログおよび X(旧 Twitter)をご覧いただき、誠にありがとうございました。
また、鉄道専門古書店“トレインブックス”にも多くの皆さまがご利用いただいたこと、本当に感謝しております。
来年も地味な車両から話題の車両までご覧いただけるように形式写真を撮影していきますので、よろしくお願いいたします。
向寒の折から、お体を大切に、どうぞよいお年をお迎えください。
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2023(令和5)年最後の更新ですので、今回はこの1年の撮影で最も緊張し、また撮影後に達成感が得られた形式写真をアップしたいと思います。
JR西日本の事業用電気式気動車で、電気検測車クモヤ443系の後継車として活躍している総合検測車の DEC741-101(近キト)です。
DEC741-101(近キト) 2023年11月29日 下関駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
DEC741形は、動力車の DEC741-1 と制御車の DEC741-101 の2両編成で構成されています。
JR西日本管内だけでなく、JR四国、JR九州、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道、WILLER TRINS、肥薩おれんじ鉄道にも入線して検測を行っています。
今回アップした DEC741-101 は屋根上の前位側(連結面側)に電力測定装置(パンタグラフ)を搭載し、その次位に主蓄電装置と冷房装置、そして乗務員室(運転室)側の低屋根部に電気設備測定装置をそれぞれ搭載しています。
床下には DEC741-1 の後位台車の主電動機(交流モーター)を駆動するための主発電装置(発電用エンジンと発電機のユニット)や車両制御装置など、電動車と同様の主回路機器を搭載しています。
主電動機を持たない制御車にもかかわらず床下に主回路機器をいっぱい装架しているので、自重は最近の電動車並みの 44.9t にもなります。
車体高さが低いように見えますが、乗務員室部分は一般車両とほぼ同じです。
しかし、それ以外の部分の屋根を少し低くしているのと、パンタグラフと電気設備測定装置の搭載部分の車体高さが 3,200mm と中央東線の狭小トンネル対応車(モハ114形800番代などの低屋根車)の 3,495mm よりも低く抑えているからだと思われます。
また、車体長が特急形車両の先頭車並みの 21,250mm で、側窓まわりの黄色が真っ直ぐ伸びていることも影響しているかも知れません。
事業用車両はそもそも追いかけるのが大変ですし、撮影できる場所も限られます。
それに、撮れそうな場所に来ても曇ってくれないと撮影する方向が限られてしまうので、撮影できたときの感動は一般的な車両とは比べものになりません〜
とは言いつつ、実は一般的な車両に括られる形式の中にも珍しいものは幾つもあるので、来年(2024年)もそういった珍しい車両をきれいに記録していきたいと思います。
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