「ソニック」のパンタグラフ付き付随車 サハ833形0番代(サハ883-6)
青い車体の883系と白い車体の885系で運用されている特急「ソニック」ですが、どちら車両もカーブの多い在来線でスピードアップが可能な空気式制御付自然振り子式というすごい仕組みを採用しています。
振り子式車両はカーブに入る前から車体が傾斜し始め、カーブ通過後にもとに戻るので、カーブでの減速が少なくてすむのでスピードアップできるというものです。
人によっては酔ってしまうという問題もあります。
自然振り子式の381系「しなの」や制御付き自然振り子式のE351系「スーパーあずさ」で酔ってしまった経験があるので、できるだけ振り子式車両には乗らないようにしています。普通の電車やクルマで乗り物酔いになったことがなかったので、自分でもビックリしましたが …
883系の話しに戻しますが、
振り子式車両はカーブに入るとかなり車体が傾斜するので、パンタグラフが屋根に固定してあると傾斜したときにパンタグラフが架線から左右にはずれてしまう恐れがあります。
そこで883系ではJR東日本のE351系で採用された台車直結の支持台にパンタグラフを載せる方式が採られており、パンタグラフ支持台が台車枠と直結しているので、カーブに入って台車よりも車体が傾斜したときでも架線の位置にパンタグラフが追随できるようになっています。
パンタグラフの支持棒が後位台車(写真右側)の2か所に取り付けられているので、その上部(出入台の後位側)は支持台が通っているのでデッドスペースとなってます。
このようなパンタグラフを搭載しているE351系、883系、885系は車体とパンタグラフがそれぞれ独自に揺れていますので、「スーパーあずさ」「かもめ」「ソニック」で確認してみてください。不思議な感覚ですよ。
サハ883-6(分オイ) 2012年3月16日 大分駅
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