「白いかもめ」で活躍する885系の半室グリーン制御車(クロハ884-1)
昨年(2019)暮れに新潟遠征を繰り返していましたが、雪の降る日本海方面は年内までとし、年明け以降は西日本方面に目を向けるよう気持ちを切り替えました。
なら、何処に行くか?
気になる地域はいくつかありますが、今年(2020年)は3月26日に長崎駅が移転・高架化されてまた一つ中線のある基幹駅が消えてしまうので、撮影に影響が出てきそうな車両を追いかけることにしました。
佐世保車両センター(崎サキ)のキハ66系はもちろん、両運転台車のキハ220形1100番代もターゲットにすることにしました。
あとは、終着駅ですので、ゆっくり撮れそうな特急「かもめ」で使用されている787系と885系…
そんなものでしょうか。
ということで、世間の正月休み明けに合わせて1/7(火)から2日連続で曇り予報となったので、前日 1/6(月)の早朝便で長崎入りしました。
この日は移動だけの一日のつもりでしたが、当日になって曇り予報に変わり、実際に現地でも太陽が顔を出さない天気で期待に胸を高めて長崎に着きましたが、駅ホームに行ってみると構内の中線(3番線)は草ボウボウ。
中には木質化した強固なものまで生えていて、特に3番ホームに停車する車両はほとんど撮れないことが分かりました。
ガッカリです…
運用の関係で狙っている国鉄急行色のキハ66系が撮れないことが事前に分かっていたので、雑草を避けながら特急形車両の787・885系を撮ってました。
787・885系は鳥栖などでも撮れますが、ブラインドが上がった状態で数両撮れるので、曇ってくれさえすれば絶好の撮影地です。一部エリアが雑草だらけでなければよかったのですが、その部分に連結されている区分については、ほかの駅で補足すればいいでしょう。
ということで、長崎遠征の初日となった1/6(月)の成果をアップしたいと思います。
これまでJR九州の特急形車両は783・883系ばかりだったので、今回は「白いかもめ」と通称されている885系のクロハ884形(1次車)をアップします。
2000(平成12)年2月に「かもめ」用として日立製作所で製造されたSM1編成の クロハ884-1(本ミフ)です。
クロハ884-1(本ミフ) 2020年1月7日 長崎駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
当初、885系は「かもめ」系統の6両編成(1次車)と「ソニック」系統の5両編成(2次車)が用意され、それぞれ車体塗色も異なっていました。
2003(平成15)年に「ソニック」編成にサハ885形300番代が組み込まれたため885系はすべて6両化されましたが、「ソニック」編成に予備がなかったため“かもめ”色の885系が「ソニック」に充当されたり、逆に運用の都合で“ソニック”色の「かもめ」が走ることが半ば常態化していました。
このように車体色を分けていることで車両運用の効率性が悪くなっていたため、「かもめ」「ソニック」の運用を共通化するために2010(平成22)年から順次車体塗色が変更されて、“かもめ”色の編成は裾部の黄帯を青帯に変えて“ソニック”色に揃え、すべての編成について列車名に関連するロゴを共通の“AROUND THE KYUSHU”に書き替えられました。
写真の クロハ884-1 は「かもめ」用として落成したSM1編成(1次車)の先頭車なので、ワイパーが3本あり、(小さくて見にくいですが)連結器カバー上部に“かもめ”のエンブレムが取り付けられています。
また、前照灯の横幅が狭いなど旧「ソニック」編成の2次車(SM8〜SM11編成)とは形状が異なります。
クロハ884-1 の前頭部
2022(令和4)年の九州新幹線西九州ルート(武雄温泉〜長崎間)の開業で885系がどのように転用されるか分かりませんので、現在の姿を形式写真というかたちで記録していこうと思います。
コメントの更新情報
トラックバックURL: https://www.train-books.net/jrq_kuroha884-1/trackback/