JR九州は検測車“BIG EYE”を公開しました(写真は種車の キハ220-1102)
本日(10/26)、JR九州は、線路のゆがみを測定するレーザーや高機能カメラを搭載した新たな多機能検測車“BIG EYE”の BE220-1 を発表いたしました。
線路のゆがみを測定する新型の検測車を公開(RKB毎日放送NEWS)
今回公開された BE220-1 は、高速軌道検測車マヤ34形(マヤ34 2009)の後継車となります。
レールにレーザを照射してゆがみなどを測定する軌道検測装置や、レールやレール締結装置の状態を撮影する部材検査支援カメラ装置、ホームや信号設備などにレーザを照射して線路からの距離を連続的に測定する建築限界測定装置を搭載しています。
少し古い例えになりますが、国鉄時代の感覚でいうと、マヤ34形(軌道検測車)と作業員の目視による線路点検、さらにオヤ31形(建築限界測定車)の機能を1両に凝縮した事業用車といったところです。
しかも両運転台車なので、牽引するための機関車も要りません。
すごいですね〜
民営化以降、JR本州3社とJR北海道は独自の検測車を投入していますが、これでJR九州も新たな検測車を保有する会社になりました。
ただ、信号通信設備や架線(電車線路設備)などの検測機能は有していないので、JR西日本のキヤ141系とDEC741形を使用した検測は引き続き行われると思います。
多機能検測車 BE220-1 の種車は、予想どおり キハ220-1102 でした。
発表資料に「令和2年7月豪雨災害にて被災した車両」という文言を入れており、被災から復活したことを強くアピールしています。
今年(2023年)5月に キハ220-1102 は復活し、小倉総合車両センターを出場、試運転を行いましたが、それ以降営業運転に就いた話しは聞いていませんでした。
NHK総合テレビ「解体キングダム」の“密着!鉄道車両工場 特急を解体せよ”でもチラッと映っていましたが、車体外装は赤一色のままでした。
5月までに駆動用機関や変速機などの動力装置を更新し、それ以降に検測車への大改造を行ったのでしょう。そして、ラッピング施工などの外装は「解体キングダム」のロケ後?
ということで、今回は多機能検測車“BIG EYE”の BE220-1 の種車となった キハ220-1102 の非トイレ側(2-4位側)をアップしたいと思います。
トイレ側(1-3位側)は こちら にございますので、合わせてご覧ください。
キハ220-1102(熊クマ) 2020年4月17日 坂本駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
1・4位側の標識灯掛けには キハ40 8126 と同じタイプの獣害対策のスピーカーが取り付けられています。このようなスピーカーは房総地区のE131系0番代やJR西日本のキハ120形などでも見られます。
客室も別の機会に撮影していましたが、こちらはスナップ用カメラで撮影したため管理が別なので、ファイルが見付かったら改めてアップします。
紅葉も見られる時期に入って駅構内の雑草が落ち着きはじめているので、九州を含めて撮影遠征を再開したいと思っています。
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