黒色塗装となったJR九州所属のDE10形1500番代(DE10 1756)
今年(2023年)は例年よりも7月から8月までの暑さが酷すぎましたね…
体調管理も難しく、夏バテ気味からなかなか脱却できませんでした。
でも、10月下旬ごろになって過ごしやすくなったのと、ウォッチングしていた鳥栖駅(佐賀県鳥栖市)構内の雑草が刈り取られた様子が X(旧 Twitter)にアップされていたので、数日曇りそうなタイミングを見計らって九州北部方面まで撮影遠征に出掛けてきました。
今回の九州遠征は 11/28(水)に九州入りし、初日はロケハン、2日目(11/29)と3日目(11/30)に形式写真の撮影を行いました。
ターゲットは、リニューアル工事とバリアフリー対応などによって番代区分が大増殖した811系です。
新製時には4形式・9番代区分しかなかった811系ですが、現在は4形式・26番代区分にまで爆増!!!
しかも、そのうち約半数が1つの番台区分で1両または2両のみ。
「鉄道ファン2022年11・12月号(No.739・No.740)」で採り上げた813系も凄いことになっていますが、実はその影で811系もカオスに陥っていたのです。
こういう雑多な番代区分をもつ系列は、1回の遠征ではまず撮り切れません。ならばということで、今回は1区分1両の稀少車をメインターゲットにして、ついでに1区分2両のやや稀少車も撮っておこうという算段で臨みました。
と、こういう流れなので811系の稀少区分車をお届けしたかったのですが、番代を分けるに至った装備のパーツ写真や編成図などとセットにしないと難しいので、もう少し整理が進んでから形式写真をアップしたいと思います。
811系の未撮影区分も残り4つ(4両)というところまで来ましたので、次の九州遠征で811系の番台区分をコンプリートしたいと思っています。
ということで、遠征2日目(11/29)にたまたま「SL人吉」の試運転列車に遭遇して牽引機の 58654 号機と DE10 1756 が撮れてしまったので、今回はそのうちの1両、黒色塗装をまとった DE10 1756(熊)をアップしたいと思います。
DE10 1756(熊) 2023年11月29日 鳥栖駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
非公表の試運転列車だったため 58654 号機 のまわりに人集りができていなかったので、ゆっくり編成写真も撮ることができました。DE10 1756 は最後尾に連結されています。
「SL人吉」試運転列車 2023年11月29日 鳥栖駅
JR九州に所属するDE10形は、2010年(平成22年)にNHKとタイアップした「BSデジタル号がゆく!」のために DE10 1756 の車体色を黒色ベースに変更して以来、8両すべての車体が同色に塗り替えられました。
現在、JR九州のDE10形は定期運用を持っていませんが、「SL人吉」や検測用のマヤ34形、レール輸送などの牽引のほか、「クルーズトレイン ななつ星 in 九州」の入換作業でも使用されています。
しかし、既に電気式ディーゼル機関車のDD200形700番代(DD200-701)が後継機として1両のみ先行投入されているので、いつ本格量産に移ってもおかしくない状況です。
このような背景があるので黒色塗装のDE10形を早く撮りたかったので、「SL人吉」の試運転で DE10 1756 が撮影できたのはラッキーでした。
811系は運用を追いかけて追いかけて、それでも途中で運用差し替えがあって撮れないこともあるのに、かたや今回の黒色塗装機はタナボタです〜
やや弱い逆光の条件下で撮影したので DE10 1756 の車体色の再現が微妙ですが、それでも撮れないよりはマシ。
この日は天気予報がハズレ☀️てしまい撮影に苦労しましたが、DE10 1756 が撮れて気分がスッキリしました。
なお、DE10 1756 は1988年(昭和63年)に783系電車の「有明」が非電化区間(豊肥本線熊本〜水前寺間)に入線開始するときに牽引機として追加された機関車です。当時はグレーに赤帯とロゴマークを入れた専用塗装で活躍していました。
1756号機は後期形の1977(昭和52)年製で第2エンドの床面が高いため、運転室下部に踊り場のようなステップが増設されています。
また、第2エンド側ボンネットの前頭部にあった冷却風取入口(ルーバー)も廃止されています。
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