「カムイ」に連結されているグレードアップ指定席車“uシート”(モハ789-2004)
前回、特急「カムイ」の789系1000番代の奇数向き先頭車 クハ789-1004 をアップしましたので、今回も同列車に連結されている車両をお届けしたいと思います。
「カムイ」は自由席を主体とした789系1000番代のモノクラス5両編成で運行されています。
789系1000番代 サウHL1004編成(再掲)
上の編成図をクリックすると大きく表示されます。
789系1000番代が新製された2007(平成19)年当時、「すずらん」を除く電車特急は新千歳空港に乗り入れており、721系で好評だったグレードアップ指定席車“uシート”を連結していました。
しかし、「ライラック」「すずらん」用の781系は4両編成、「スーパーホワイトアロー」用の785系は5両編成と編成両数がバラバラだったため、2007(平成19)年に781系置換用として789系1000番代を投入。同年10月改正で781系を淘汰、「ライラック」「スーパーホワイトアロー」の2系統を「スーパーカムイ」に統合し、785系と789系1000番台で共通運用されるようになりました。
そのため、789系1000番代は785系と同じ5両編成、グレードアップ指定席車“uシート”も札幌寄りの4号車の連結となったわけです。
種々の制約の関係で自由席車の定員は異なりますが、4号車の“uシート”は指定席券の販売数が関係するので両系列とも定員は49名と同じです(大形荷物置き場の位置が異なるため47名分を販売)。
789系1000番代の“uシート”専用車モハ789形2000番代は785系(モハ785形500番代またはモハ784形500番代)を踏襲しているので、バリアフリー対応のレベルは異なりますが、車内配置や接客設備などは基本的に同じ。
少しだけプレミアムな雰囲気の客室に、可動式マクラを備えたリクライニングシートを1,050mmのピッチで配置。特急列車の普通車としては破格の広さとなりました。
外観も750mm幅の狭窓が並んだ特徴的な窓割りですので、721系のような派手なカラー帯がなくてもすぐに“uシート”だと分かります。
先月(2023年9月)の北海道遠征で789系1000番代の“uシート”専用車を撮影しましたので、サウHL1004編成の4号車 モハ789-2004(札サウ) をアップしますが、1号車の クハ789-1004 とは窓割りがぜんぜん違いますよね。
クハ789形1000・2000番代と違って、こちらは乗務員室扉の手すりが原形のままです。
モハ789-2004(札サウ) 2023年9月12日 岩見沢駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
かつては新千歳空港への直通運転もあったので、札幌〜新千歳空港間(快速「エアポート」として運転)なら座席指定券だけで乗車できた乗り得車両でした。
残念ながら旭川地区の遅延が「エアポート」に影響し、ドア数が少ないため乗降に時間が掛かることから、2016(平成28)年3月改正で直通は廃止されて札幌発着に統一されました。
特急「すずらん」の室蘭本線室蘭〜東室蘭は以前から普通列車として運行されており、同区間は座席指定券も不要ですので、乗り得にこだわる方は室蘭本線を訪れるといいかも知れません。
ただ、7.0km 11分だけの短区間ですので、覚悟はしておいた方がいいでしょうね〜
コメント
こちらこそお久しぶりです。
ご指摘ありがとうございました。
「すずらん」部分に指定席の両数について追記しておきます。
2023.10.06 14:12 | 管理人(伊藤正宏)
お久しぶりです。補足ですが、「すずらん」って、ハザ2両なんですよね。席が取れないと言うクレームがあったのか謎ですが。
2023.10.06 08:13 | 服部峰夫
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