キハ400形に改番されなかった キハ40 150(現在の キハ40 789)
先々月からのがんばりでJR貨物所属車の形式写真がだいぶ貯まってきましたので、ややアップ数が少なめのJR三島の車両を採り上げてみたいと思います。
でも、ポジ時代の写真をスキャンするまでの気合いはありませんので、しばらくはデジイチで撮影したJR北海道の所属車をアップしてみます。
今回はキハ40形100番代をワンマン化対応に改造したキハ40形700番代にしますが、この区分で唯一機関(エンジン)と変速機が換装された異端車、苫小牧運転所(札トマ)のキハ40 789 をアップします。
キハ40 789(札トマ) 2014年5月17日 苫小牧駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
キハ40 789 は1994(平成6)年1月にワンマン化されるまでは キハ40 150 を名乗っていました。
ワンマン化改造の際に現在の塗色に変更されましたので、それまではどこにでもいる一般的な首都圏色(朱色5号)のキハ40形100番代でした。少なくともパッと見では…
でも実はこの車両、 キハ40 141〜149 が急行「宗谷」「天北」用としてキハ400形に改造された1988(昭和63)に、客室と車体塗色はそのままで機関と変速機が換装された高出力改造車だったのです。
そのため、キハ400形と同じインタークーラー付きのDMF13HS(330PS)を搭載しているので、実質“キハ400 150”と名乗ってもいいくらいの仕様でした。
その後、元キハ40形100番代のキハ40形700番代の多くは延命工事を兼ねた機関更新工事により330PSのN-DMF13HZIに載せ替えられたため1700番代に改番されましたが、元 キハ40 150 の キハ40 789 はギリギリ昭和の時代に330PSの機関に換装されていたので、現在も1700番代への改番は行われていません。
札トマには室蘭本線などで使用されるキハ40形700・1700番代が19両配置されていますが、キハ40形700番代のままで残っているのは キハ40 789 の1両だけです。
キハ40形700番代のうち初期形にあたる キハ40 826〜841(元 キハ40 101〜116)は延命工事の対象外であること、未施工車が残り少なくなっていること、そしてキハ40形の淘汰が始まってもおかしくない時期になっていることを考えると、高出力改造車なのに改番されずに済んでしまった キハ40 789 は700番代最後の1両になるかも知れません。
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