日産化学工業所有のタンクコンテナを積載したコキ200形(コキ200-24)
北陸遠征の2日目(11/15)ですが、天気予報に翻弄されたあげく結局ほとんど写真を撮ることもできませんでした。
遠征1日目(11/14)がほとんど寝ずの移動後の撮影でフラフラだったので、敦賀駅での撮影は14時過ぎまでにして、早めに長浜に戻り、その時点で曇り予報だった富山地区に向かって移動しました。
明るいうちに温泉に入り、暗くなるときには高速道路に乗って地元の渋滞を避ける目算でした。
ところが17時過ぎに天気予報をチェックしたら、北陸地方全域が雨予報に変わり、岐阜県平野部が曇り予報に変わったので、急遽、武生I.C.で降りて越美北線(九頭竜線)に沿うように岐阜県側に抜けることにしました。
土砂降りの中、少々無理をして峠越えをし、途中県外ナンバーだからと職務質問を受けながらも何とか岐阜県側に到達。
そして、キハ40系の運用が多い時間帯に間に合うように朝7時過ぎに美濃太田駅に着きましたが、天気予報は大ハズレで“快晴”。
一日中曇るという予報だったのですが、美濃太田駅の辺りは雲がなくて、山沿い特有の厚い雲は10数kmほど北側で、南下する兆しなし。
ここで時間を無駄にしたくなかったので、すぐに国道41号線を北上して曇り予報の高山に移動しましたが、こんどは“雨”。
Yahoo!地図の雨雲レーダーでも雲は掛かっていないし、国土交通省の XRAIN(XバンドMPレーダ)でも降水量0mmのエリア内だったのですが、とても0mmとは思えないようなビショビショに濡れるような雨。
このまま何も撮影できないで1日を終えたくなかったので、さらに国道41号線を北上して富山方面に。
高山本線速星駅を経由して高岡駅に向かいましたが、こんどは天気予報通り“雨”。
移動距離ばかり長くて疲れたのにほとんど成果なし、しかも寝不足という遠征2日目(11/15)はこれで終わりました。
* * *
今回は速星駅で撮影したコキ200形をアップします。
コキ200-24 2014年11月15日 速星駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
コキ200形は老朽化した私有貨車をコンテナ輸送に切り替えるために2000(平成12)年に登場したコンテナ車です。
従来、濃硫酸やカセイソーダ水溶液(水酸化ナトリウム水溶液)などの化成品は私有タンク車によって輸送されていましたが、最高速度が75km/hに制限されていたため列車の速度向上に支障があり、民営化以降は車両そのものの老朽化が問題になっていました。
そこで、JR貨物は私有タンク車をISO規格の20ftコンテナで輸送する方式に置き替えることを荷主に提案するために、1996(平成8)年よりISO規格のタンクコンテナを順次投入してきました。
一方、コキ100系コンテナ車は積載重量の制限からISO規格の20ftタンクコンテナが2個までしか積載できない場合があったため、コンテナの積載効率を向上するために20ftコンテナを2個積載することに特化した構造のコキ200形コンテナ車が生まれました。
コキ200形は車体がコキ100系コンテナ車より短く、全長が15mしかないのが特徴で、ISO規格の国際海上コンテナを含む20ftコンテナを2個(48t)または20~40ftコンテナを1個(30.48t)積載できますが、JR貨物仕様の12ftコンテナは積載できなくなっています。
写真の コキ200-24 には日産化学工業所有の希硝酸(67.5%)専用のUT14C形コンテナが2個積載されていますが、このタンクコンテナは速星〜川崎貨物・速星〜名古屋貨物間で運用されています。
銀色の私有タンク車を見なくなって久しいと思っていましたが、このようなかたちでコンテナ車に置き替えられていたのですね。
コメントの更新情報
トラックバックURL: https://www.train-books.net/jrf_koki200-24/trackback/