小牛田〜石巻港で活躍している元除雪車のDE10形3500番代(DE10 3510)
もう2週間近く前の話しになってしまいましたが、JR東日本のフリーきっぷ“大人の休日倶楽部パス”の第1回利用期間(6/20〜7/2)に合わせて東北方面に撮影遠征に出掛けてました。
JR貨物が5月に発表した“2019(平成31)年3月期決算 説明資料”でDD200形が今年度(2019年度)から量産されるとありましたので、真っ先に淘汰されそうな仙台機関区(仙貨)のDE10形をターゲットにした遠征です。
DD200形は非電化区間の貨物列車の牽引と貨物駅構内の入換作業の両方に対応できる新形機関車なので、まだハイブリッド機関車のHD300形が投入されていない線区のほとんどは数年のうちにDD200形に置き替えられると思います。
なかでも仙台機関区のDE10・DE11形は、ローカル線の割に貨物列車の本数が比較的多く、本線の走行距離が長いので、機関車の置き替えの第一候補と言えるでしょう。
DE10形と同系列のDE11形は仙台機関区に10両配置されていますが、様々な経歴の車両が集まっているので何回撮影に出掛けても撮り終えそうにありません。
① JR東日本から購入したDE15形の除雪車ヘッドを撤去したDE10形3000番代(DE10 3001)
① JR東日本から購入したDE15形の除雪車ヘッドを撤去したDE10形3500番代(DE10 3510)
② 首都圏では見慣れない苗穂更新車(DE10 1719)
③ 首都圏では見慣れない郡山更新車(DE10 1120・1179・1197・1198・1595)
④ 何故か更新色から国鉄色に塗り戻された DE10 1591
⑤ 東北地方で唯一のDE11形現役機(DE11 1029)
よく、これだけのバリエーションが1ヶ所に集まったなぁ〜、と感心するほどです。
ということで、今回は元除雪車のDE10形3500番代が石巻運用に入りそうな6/29(土)に石巻に向かうことにしました。
この日に東北入りすれば第1回利用期間の最終日(7/2)に4日目を迎えることになるので、4日間有効の“大人の休日倶楽部パス”が無駄なく使えます。
そう思ったら吉日、6/29(土)の「はやぶさ101号」で仙台に向かい、仙台からは仙石東北ライン経由で石巻に行きました。
「はやぶさ101号」接続の仙石東北ラインは速達タイプの「特別快速」だったので、石巻での滞在時間を長く取ることができてDE10・DE11形の2両と DD200-901 を2回ずつ撮影することができました。
この時期にありがちな雑草の影響はほとんどなく、JR東日本で廃車された元除雪車 DE15 2506 を2009(平成21)年度にDE10形に編入改造したうえでJR貨物の機関車として車籍復帰した DE10 3510(仙貨)も順調に運用入りしてました。
DE10 3510(仙貨) 2019年6月29日 石巻駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
高山本線速星駅で撮影した東新潟機関区(東新)の DE10 3511 と見比べてみると、今回の DE10 3510 は側面のナンバープレートが朱色で、端梁の左右に設けられていたラッセル部分(前頭車)との連結器跡がボルト締めになっています。また、正面のナンバープレート下部の連結器跡も取り付け部分を鉄板で塞いだだけになっています。
でも、ボンネット正面の点検蓋が小さく、尾灯の取付位置が両端に寄っている姿は DE10 3511 と同じですので、この形態がDE10形3500番代を見分けるポイントになるのでしょう。
DE10 3510の第1エンド側(拡大写真)
どうでしょうか?
ラッセルの連結器跡の処理方法が DE10 3511 と違うのが分かると思います。
DE10形3500番代は1両ごとに微妙な差異が見られますので、DD200形に置き替えられる前にこういった違いをどんどん記録しておきたいと思っています。
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