苗穂更新色時代の特徴を残している東新潟機関区の DE10 1729
今回から 3/14(土)のダイヤ改正でデビューまたは引退、撤退した車両を続けてアップしてみようと思います。
勉強不足のため詳しい説明ができない場合がありますが、地道に形式写真を撮影してきましたので順次発表していこうと思います。
今回は車両そのものは引退していませんが、先週のダイヤ改正に新潟貨物ターミナル〜焼島間から撤退した東新潟機関区(東新)のDE10形の中から DE10 1729 をアップしたいと思います。
DE10 1729(東新) 2020年3月4日 焼島駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
DE10 1729 は1975(昭和50)年7月に日本車輛製造で製造されたA寒地仕様車で、岩見沢第二機関区に新製配置されました。その後は、苫小牧機関区、鷲別機関区と配置区が変わりましたが、一貫して北海道内で活躍した機関車でした。
鷲別時代は札幌貨物ターミナルの入換や東室蘭〜本輪西間の貨物列車を牽引し、2006(平成18)年2月には苗穂車両所で機関車更新工事が施工された。
苗穂更新色と呼ばれる運転室の上部まで朱色に施された独特の塗色をまとった存在となり、同年12月に施工された DE10 1719 で苗穂車両所の更新工事が終了したため、苗穂更新色は2両のみの存在となりました。
鷲別の運用がなくなったため、DE10 1729 は2010(平成22)年に東新潟機関区に転属した。
その後、2013(平成25)年に大宮車両所で全般検査を施工したため通常の更新色に変更されましたが、白帯と側面のナンバープレートの取り付け位置が若干高く、正面のナンバープレートの地色が白色という苗穂更新色時代の特徴は残りました。
運転室側面の“JRF”マークや所属区札サシ、運転位置表示灯とその下部にある点検蓋との位置関係を細かく見てみると、大宮車両所や秋田総合車両センターなど他の工場の更新機とは微妙にバランスが異なります。
このような特徴は、その後仙台総合鉄道部(仙貨)に転属し現在も苗穂更新色をまとっている DE10 1719 にも見られます。
DE10 1729 の運転室側面を拡大してみると、こんな感じです。
苗穂車両所で機関車更新工事を施工した DE10 1729(東新)
比較のために秋田総合車両センターで機関車更新工事を施工した DE10 1539 の運転室側面も拡大してみます。
当車は DE10 1729 と同様に東新潟転入後に大宮車両所で全般検査を施工しています。
秋田総合車両センターで機関車更新工事を施工した DE10 1539(東新)
どうですか?
微妙にそれぞれの部品の取り付け位置が異なっていて、ナンバープレートと白帯の高さが違うのが分かりませんか?
ダイヤ改正のたびにDE10形の活躍の場は減少していますが、DE10形のバリエーションはまだまだ楽しめそうです。
こんどは西日本方面のDE10形を記録してみたいと想います。
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