SL列車の“ラウンジカー”に改装されたスハ43系の スハフ42 2173
JR東日本高崎支社の高崎車両センター高崎支所(高タカ)には、スハ43系などの旧形客車が7両配置されています。
旧形客車の内訳は、オハ47形 3両(オハ47 2246・2261・2266)、スハフ32形 1両(スハフ32 2357)、スハフ42形 2両(スハフ42 2173・2234)、オハニ36形 1両(オハニ36 11)です。
高崎配置車のうちオハ47形とスハフ42形のほとんどは、形式写真を撮りはじめた1984(昭和59)年ごろに水戸客貨車区(水ミト、1985年3月に水戸機関区に統合)に配置されて常磐線水戸〜平〜仙台間で使用されていた車両で、父の実家(福島県いわき市)に遊びに行ったときなどに撮影していました。
しょぼい一眼レフカメラと粒状性の悪い白黒フィルム(ネオパンSS)でしたが、高校生ながらも既に三脚を使って撮っていたので、露出が上手くいった写真に限ってはそれなりに満足でした。
高校時代は写真部に所属していたので、フィルム現像とプリントは放課後に暗室で。そんな時代でした。
大学入学後は旧形客車が北海道と山陰地方、そして和田岬線だけになってしまったので、撮影の軸足を清算事業団行きの救援車(スエ31・オエ61形など)に移し、旧形客車の撮影は疎かになりました。
そのうち鉄道趣味から離れていたこともあって、高崎に集められた旧形客車を撮り直す気持ちは何処かへ…
とは言え、旧形国電の終焉に間に合わなかった世代にとって、旧形客車は特別な存在。
いつか機会があれば撮り直したいと思っていましたが、“SL列車”という人気列車にしか連結されない車両、これがネックで優先順位を下げていました。
ちょうど Twitter に「ELぐんま よこかわ」を EF64 37 が牽引するみたいな情報が上がっていたので、旧形客車が窓全開でダメでも機関車は撮れるだろう、そう思って青春18きっぷを使って横川に行ってきました。
横川での折り返し停車中、EF64 37 にファンが集中して客車の方はゆっくり撮れると思っていましたが、客車がきれいすぎてPLフィルターを掛けても人影が車体に映り込むので、6両すべての形式写真を撮るのに3時間近く掛かってしまいました。
3月28日の「SLぐんま よこかわ」「ELぐんま よこかわ」の編成表
定員0名の“ラウンジカー”に改装された スハフ42 2173 がどう変わったのか気掛かりでしたが、今回アップする写真のように特に違和感はありませんでした。
スハフ42 2173 は座席のモケットが赤色のものに変更されていますが、これも室内灯が点灯していないときの形式写真なら気にならないレベルでしょう。
ウィンドーシル下部の“III”標記を塗り潰して、一部の車両を青15号に塗り替えてくれるといいのですが…
そうすると大井川鐵道と被ってしまうかなぁ〜
スハフ42 2173(高タカ) 2020年3月28日 横川駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
現役を引退して35年以上も経った一般形客車をきれいに動態保存しているJR東日本の活動には頭が下がります。
1両1両をきれいに撮らないとバチが当たりますね〜
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