珍しく前位側の予備パンタグラフを上げている埼京線用の モハE233-7037
11月30日(土)、相模鉄道とJR埼京線の直通路線(西谷〜羽沢横浜国大間)が開業し、相鉄線の海老名と都心(おもに新宿)が東海道貨物線を経由して結ばれることになりました。
新宿〜二俣川間は、横浜乗り換えよりも10分ほど短縮されました。
相鉄鉄道とJR東日本の相互直通運転の準備は着々と進められたと思いますが、車両面では、開業の約3か月前(8月下旬)にE233系(7000番代)が相鉄線内のかしわ台車両センターに送り込まれたときから表立った動きが見られるようになりました。
相鉄全線や新線部分の試運転が開始されましたが、これとは別に一部の編成は相模大塚駅の電置線に留置され、乗務員の訓練が行われました。
相模大塚駅の電置線に停車中のE233系7000番代の形式写真が撮れるかも知れない、という連絡を9月1日(日)に撮影仲間の冨田さんからもらいましたので、早速、自転車で相模大塚駅に向かいました。
ハエ137編成 2019年9月3日 相模大塚駅(相模鉄道)
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
上の写真は9月3日に撮ったものですが、9月1日も同じように川越車両センター(宮ハエ)の137編成が4番線の留置線に止まり、パンタグラフを上げてドアを開閉するなどの訓練が行われていました。
残念なことに9月1日はお天気がよくて、晴れている中での撮影だったので、曇りの日に改めて訪れることにしました。
その2日後、9月3日(火)は重い雲が覆い被さり薄暗い日でした。でも、午後から晴れる予報だったので、こんどはいつもの撮影機材を持ち込むためクルマで相模大塚駅に向かいました。
この日(9/3)もパンタグラフを上げたり下げたり、ドアを開閉したり、2日前(9/1)と同じような訓練を行っていました。
雲が掛かったときにパンタグラフが上がる、この瞬間を待っていましたが、途中から乗務員の動きが変わり、5号車の モハE233-7037 の前位側の予備パンタグラフ1基だけが上がった状態になりました。
珍しく前位側の予備パンタグラフを上げた状態の モハE233-7037(宮ハエ)を記録することができたので、今回はこの貴重なカットをアップしたいと思います。
モハE233-7037(宮ハエ) 2019年9月3日 相模大塚駅(相模鉄道)
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
常用のパンタグラフ3基は下りたままで、編成内で通電しているのは5号車の1基のみ。
しかも、この状態なのに冷房装置や空気圧縮機などは動いた状態。
他にも鉄道ファンは数人ほど駅ホームにいましたが、誰もこのことに気付いていません。
ハエ137編成
E233系は、車両故障に苦しんだ209系の反省から機器の二重化が徹底されたので、集電しているすべてのパンタグラフが走行時に破損しても、予備パンタグラフをもつ5号車(M車)とそのユニット相手の4号車(M’車)が無事なら最小限の走行できるように設計されています。
このときは、緊急事態を想定して予備パンタグラフ1基だけを上げて、冷房装置や空気圧縮機などの補機類を運転するという危険回避の訓練を行ったのだろうと思われます。
普段、このような訓練は駅ホームからは見られませんが、JR東日本から貸し出されて留置された場所が相模大塚駅の電置線だったので、予備パンタグラフだけを上げた状態の モハE233-7037 が記録できたのでしょう。
地元大和市内でJR車両が撮影できるなんて奇跡のような話しなのに、このような珍しい状態が撮影できるとは不思議なことです。
しかも、撮影したのは、埼玉県内に本拠地をおく埼京線用のE233系7000番代ですからね……
ビックリです〜
コメントの更新情報
トラックバックURL: https://www.train-books.net/jre_mohae233-7037/trackback/