「いなほ」転用でグリーン車化された クロE652-1006
週末から奥さんが中国出張だったにも関わらず2回も出撃してしまったので、ブログの更新が疎かになってしまいました。
気持ちとして毎日更新を目指してますが、写真は用意できたとしてもそれに添える文章書きが律速になってしまうので、間が空いてしまうのですよね。
国語力のなさが仇になっています。
すみませんです。
気を取り直します。
今回も新潟地区の車両をアップしたいと思います。
「フレッシュひたち」から「いなほ」に転用された際にグリーン車に格上げされた偶数向きのグリーン制御車(T’sc)のクロE652形1000番代、クロE652-1006(元クハE652-6)です。
クロE652形1000番代は特急「いなほ」用として整備された車両ですが、今回アップした写真は臨時快速「高田お花見号」としてえちごトキめき鉄道(元信越本線)の高田駅に入線したときに撮影したものです。
クロ652-1006(新ニイ) 2015年4月11日 高田駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
JR東日本は交流電化区間の周波数が50Hzだけになっていますので、交流60Hzに対応した車両を用意する理由がなくなりました。
民営化以降、しばらくは大阪〜新潟〜青森間にロングランの特急「白鳥」が残るなど、JR2社をまたぐ長距離列車がありましたし、国鉄時代の車両もまだまだ元気でした。
しかし、JR東日本は直流1,500Vと交流50Hz区間に、JR西日本は直流1,500Vと交流60Hz区間に対応した交直流電車しか用意してこなかったため、広域運用を前提とした車両運用が少なくなりました。
485系の老朽化に合わせて大阪〜新潟間の特急列車が廃止となりましたが、金沢〜新潟間の特急「北越」については50/60Hzに対応した3電源タイプの485系後継車の開発が待たれていました。
そのような背景のもと、1997(平成9)年に登場したのがE653系です。
しかも、当時は北陸新幹線の長野以西(金沢延伸)の着工が決定していませんでした。
でも、E653系が投入されたのは車両の老朽化が限界に達していた常磐特急「ひたち」で、「北越」の置き替えは先送りになりました。
しかし、将来の特急「北越」への転用を視野に入れたため国鉄時代の485系のように直流1,500V、交流50Hz、交流60Hzの3電源に対応できるように設計されました。
その後、北陸新幹線の金沢延伸が正式に決定したため、「北越」は485系はリニューアル(3000番代化)により延命され、金沢延伸開業までE653系の本格的な転用話しは1つを除いてなくなりました。
その1つとは、いわき〜仙台間に新設される特急列車への転用でしたが、東日本大震災により事実上中止に。
そのことが影響したのかどうか分かりませんが、7両基本編成は2013(平成25)年9月から特急「いなほ」の運用に入るようになりました。
「いなほ」転用に際してモノクラス編成であったE653系にグリーン車を組み込む必要が生じたため、偶数向きのクハE652形0番代を全室グリーン車に改造してクロE652形(1000番代)となりました。
普通座席2列分をグリーン座席1列に変更し、さらに2+2人掛けの配置から2+1人掛けの配置となり、1,820mmという広いシートピッチ(定員18名)の豪華仕様のグリーン車に生まれ変わりました。
これで先日の新潟遠征のとき形式写真はひとまずお終いにいたします。
コメント
中間車のサハE653形がグリーン車化されると思っていました。全室グリーン車になるとは…
仙台絡みで「ひばり」ですか。東北本線時代の記憶が鮮明ですので、常磐線に「ひばり」が走るのには違和感があるかも。常磐線平以北は幼少のときの思い出がある路線ですので、早く全線開通して欲しいです。
2015.04.25 01:24 | 管理人(伊藤正宏)
半室グリーン車ではなくなったんですね~。素晴らしいです。
それにしても、いわき~仙台の新設特急計画、本当に残念でした。
列車名公募までしていましたのにね。私は「ひばり」で応募しました。
2015.04.25 00:01 | 日本海ファクトリー
コメントの更新情報
トラックバックURL: https://www.train-books.net/jre_kuroe652-1006/trackback/
トラックバック