AU712搭載の方転改造車 クハ115形2000番代(クハ115-2035)
前回(11/3)はAU712形冷房装置を搭載した クハ115-1051(新ニイ)をアップしましたので、今回も同じような経緯で冷改された クハ115-2035(新ニイ)をアップします。
クハ115-2035 はもともと クハ115-2122 として1981(昭和56)年7月に製造された115系2100番代の奇数向き制御車(Tc)で、身延線の旧形電車置き替え用として沼津機関区に配属されました。
身延線用の115系2000番代は、一部の編成は当初 <Mc + M’ + <Tc + T’c> という変わった4両編成を組んでいました。
国鉄末期に各地で進められた短編成化施策の影響で、不足する制御車(先頭車)を捻出するために全国的な配転が行われ、身延線でも変則4連だった115系2000番代が3連に組み替えられました。
その際、編成から外されたクハ115形2100番代(Tc)は1984(昭和59)年1月に新潟に転出されました。
転出前後に一部の車両が偶数向きに方向転換されてクハ115形2000番代(T’c)に改番され、クハ115-2122 だけは転属時に方転改造されて クハ115-2035 となりました。
その後、1989(平成元)年までに7両が方転改造されましたが、いずれも新たな番代とはならないで新製車(クハ115-2001〜2034)の続番となりました。
元身延線用の方転改造車(クハ115-2035〜2041)は現在も7両が新潟に在籍していますが、そのうちクハ115-2035・2037・2039・2040の4両は初期形の中間電動車と連結しているため集約分散式冷房装置(AU712)を搭載しています。
クハ115-2035(新ニイ) 2010年7月7日 吉田駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
クハ115-2035 はL6編成の奇数方に連結されているため、現在は湘南色に塗り戻されています。
でも、この車両はもともと身延色で落成しましたので、湘南色だった期間は国鉄末期の数年間だけでした。
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