御殿場線・身延線用のクモハ313形2350番(クモハ313-2352)
今回もJR東海の313系のダブルパンタグラフ車をアップしたいと思います。
御殿場線や身延線で使用されているオール・ロングシート仕様のうち、ダブルパンタグラフとして登場したクモハ313形2350番代の クモハ313-2352(静シス)です。
クハ313-2352(静シス) 2015年6月16日 沼津駅
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御殿場線・身延線で長年使用されていた115系1000・2600番代およびクモハ123形の置換用車両の一つとして313系3次車の2両編成(シスW編成)が2006(平成18)年12月から2007(平成19)年1月にかけて9本投入されました。
すでに、セミクロスシート&ワンマン運転対応の313系3000番代(2両編成)が1999(平成11)年3月に12本投入されていたので、このときに増備された3次車はオールロングシートの2両(313系23X0番代)および3両編成(313系2600番代)とセミクロスシート&ワンマン運転対応の2両編成(313系3100番代)の3種類でした。これらはすべて寒地仕様車で、山岳線区には入れるように発電ブレーキを装備しています。
同時期に東海道本線静岡地区の113系も313系化されましたが、こちらに投入されたのは発電ブレーキを装備していない、オールロングシート仕様で3両編成の313系2500番代です。基本的に、御殿場線と身延線には入線しませんので、ここではスルーしておきます。
313系化が完了する2007(平成19)年3月ダイヤ改正のために、セミクロスシートとロングシート、そして、非ワンマン対応とワンマン対応、さらに2両編成と3両編成の313系車両が以下のラインナップで揃いました。
非ワンマン | ワンマン運転対応 | 落成時期 | |
---|---|---|---|
2両編成 セミクロスシート | − | ・313系3000番代(12本) ※ 2006年度にダブルパンタ化 |
1998年度(1次車) |
・313系3100番代(2本) ※ ダブルパンタグラフ |
2006年度(3次車) | ||
2両編成 オールロングシート | ・313系2300番代 (7本) |
− | 2006年度(3次車) |
・313系2350番代 (2本) ※ ダブルパンタグラフ |
2006年度(3次車) | ||
3両編成 オールロングシート | ・313系2600番代 (10本) |
− | 2006年度(3次車) |
上表のとおり、オールロングシート仕様車の2両編成(W1〜W9編成)のうち2本については身延線の早朝運用にも就けるようにクモハ313形の前位側に霜取りパンタグラフが搭載され、クモハ313形は2350番代となりました(W1・W2編成)。
一方で、セミクロスシート&ワンマン運転対応の313系3000番代(V1〜V12編成)に霜取りパンタグラフが増設され、さらに霜取りパンタグラフを搭載したクモハ313形3100番代(V13・V14編成)も新製増備されたので、2007(平成19)年3月ダイヤ改正以降は御殿場線および身延線の車両運用に余裕が生まれました。
ダブルパンタのクモハ313形2350番代を連結するW1・W2編成が身延線の朝一番の列車に充当されたのはすでに過去の話しのようで、現在は313系3000・3100番代(V1〜V14編成)に置き替えられている模様です。
断定はできませんが、冬季の霜取り限定運用はすでに解除されていると思われます。
でも、このような少数派の形式区分は撮影意欲をかき立てるには十分な存在です。撮れたときの満足感は半端ないですからね…
あとは、飯田線でロングラン運用に就いている313系1700番代。
これが撮れるとだいぶ気持ちが楽になるので、しばらくは313系の撮影困難車を追いかけてみたいと思っています。
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