顔出しで撮影した非ワンマンのクモハ313形1300番代(クモハ313-1304)
年末年始に掛けてアップする形式写真のテーマを決めてみました。
“前パンタの先頭車”
というのはどうでしょうか?
東急田園都市線の沿線住民には馴染みのないのが“前パンタ”です。
つきみ野に引っ越してくるず〜っと前、大井町〜つきみ野間が田園都市線だったころ(1980年ごろ)に乗っていた緑色の旧3000系や旧5000系は前パンタでしたし、大学受験のころまでは小田急線にも2200形や2220形、2320形といった個性的な前パンタ車が残っていました。
でも、その後の車両の置き替えで神奈川県域の鉄道路線から前パンタ車はほとんど絶滅。
江ノ電と箱根登山鉄道にわずかに残るだけで、関西の私鉄や旧形電車のような迫力のある“前パンタ”の先頭車は、首都圏では東武や西武、京王でしか見られなくなりました。
だからでしょうか、前パンタの先頭車を撮ると嬉しくなるんですよね…
でも、パンタグラフが前位側に1基のみという車両は実際には少なく、前後にパンタグラフを2基搭載していることが多いので“ダブルパンタ”ということになりますが、前位にパンタがある力強い姿に惹かれてしまうのでしょう。
ということで、前位側にもパンタグラフを搭載している“ダブルパンタ”のJR車両にしばらくこだわってみようと思います。
年末年始に地味な車両の形式写真が続くかも知れませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
* * *
今回はJR東海のダブルパンタグラフ車両で、意外に顔出しで撮るのが難しい非ワンマン対応のクモハ313形1300番代、クモハ313-1304(海シン)をアップいたします。
クモハ313-1304(海シン) 2015年6月21日 河原田駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
313系1300番代は、車端部を除く部分の座席が転換クロスシート、車端部にロングシートが配置された2両編成のグループです。
313系の4次車と5次車として32ユニット64両が神領車両区(海シン)に新製配置されましたが、暖地向けで非ワンマンのB401~B408編成と、寒地向けでワンマン運転対応のB501〜B524編成の2種類が存在しています。
今回アップしたB40X編成は中央西線の増結用や関西本線(名古屋〜亀山間)の朝夕の通勤通学輸送用として使用されています。
一方、ワンマン運転対応のB5XX編成は武豊線や木曽地区の中央西線でも使用されるため、スノープラウや増粘着装置(セラジェット)が台車に取り付けられています。
非ワンマンの313系1300番代は2両単独の運用が少ないうえに、211系4両編成の偶数側(中央西線の名古屋方、関西本線の亀山方)に増結されることが多いので、奇数車のクモハ313形1300番代(非ワンマンの クモハ313-1301〜1308)が先頭または最後尾の状態で撮影するとなるとかなり手間が掛かります。
地元の鉄道ファンならば撮影するのは簡単かも知れないですが、神奈川県在住者にとっては難儀な車両です。
クモハ313形1300番代の3/4がワンマン運転対応車で、しかもワンマン対応車のほとんどが単独運用ですから、取り敢えずこの区分を押さえておくならワンマン対応車の クモハ313-1309〜1332 になりますが、そこを何とか追いかけてみて撮ったのが今回の クモハ313-1304 です。
両開きドア横の押しボタンが準備工事のままで、前位台車にスノープラウが取り付けていない、その程度の差異しかないことが分かるだけでも十分に価値があると思っています。
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