3月ダイヤ改正で定期運用を失ったキハ85系の中間車(キハ84-203)
ダイヤ改正から数日が経過し、事前に発表がなかった、または深読みしないと分からなかったことが次第に明らかになってきました。
先ずは、新潟車両センター(新ニイ)です。
E129系の増備がまだ続くものと思っていましたが、2両編成1本と4両編成2本が投入された段階で国鉄形の115系とJR形のE127系がひっそりと引退しました。
新ニイの115系は3両編成のみ7本、E127系は2本のみ…
E129系で115系を置き替えるのは新潟駅高架化事業が完了する今年(2022年)6月だと予想していましたが、そこまで待つこともなく突然の引退でした。駅の構内放送などでひっそりと引退のお知らせがあったようです。
E127系は2017(平成29)年に機器更新を実施したばかり。すぐに廃車されることはないと思いますが、2両編成2本のみの少数派なので、E127系(0番代)のいる 松本地区 か、2015(平成27)年3月に譲渡された仲間のいる えちごトキめき鉄道 に転用されるくらいしか思いつきません。
そのうち具体的な動きがあるでしょうから、それまでの辛抱ですね〜
2番目は、ダイヤ改正を目前に定期運用から外れた仙台総合鉄道部(仙貨)のDE10形。
DD200形の増備で秒読み段階でしたが、今回のダイヤ改正で残っていたDE10形の運用がすべてDD200形に置き替えられました。
運用数2本に対して10両以上のDE10形を仙貨に残していたので、休車手続きなどを活用しながら小牛田〜石巻港間の定期運用に就いていたのでしょう。
3番目は、吹田総合車両所奈良支所(近ナラ)の103系です。
4両編成のNS407・NS409編成の2本が最後まで残っていましたが、こちらも車内放送で引退のお知らせを最後に定期運用から外れました。
4年前の時点で「もうすぐ置き替え予定の奈良線の103系0番代」という記事を書いていたぐらいなのでサプライズではありませんが、イベントなどを仕掛けることなくあっさりと引退しました。
そして最後、4番目です。
これは写真仲間の冨田さんに指摘されるまで気が付きませんでしたが、特急「ひだ」「南紀」で使用されているキハ85系の中間車 キハ84形200番代 の定期運用が消滅してしまいました。
今回のダイヤ改正で「ひだ」の全列車にグリーン車を連結することにしたたため、単独でも運用されていた4両付属編成のキハ84形200番代を外し、その代わりにキロハ84形を組み込むことになりました。
3種類もあった「ひだ」用の付属編成が3両と4両の2種類に集約されので、効率的な運用ができるようになったのではないでしょうか?
経緯はまったく違いますが、昨年(2021年)3月改正で定期運用を失ったキハ185系の中間車キハ186形と同じで、キハ84形200番代は増結用に徹することになりました。
繁忙期や盆暮れなどでしか見られない車両になった、ということですね〜
ということで、今回は「ワイドビュー南紀」用として1992(平成4)年に製造されたバリアフリー対応の中間車、キハ84-203(海ナコ)をアップしたいと思います。
2001(平成13)年3月改正で「ワイドビュー南紀」がグリーン車が不連結となったときに、キハ84形200番代は同列車専用だったキロ85形とキハ85形200番代、キハ84形300番代とともに「ワイドビューひだ」に転用されました。
キハ84-203(海ナコ) 2020年3月30日 美濃太田駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
コメントの更新情報
トラックバックURL: https://www.train-books.net/jrc_kiha84-203/trackback/