ステンレス製車体の軽快気動車(キハ11-302)
キハ11形のバリエーションの中なら鋼製車体の0番代を先日アップしましたが、同車にはトイレがありませんでした。
昨日(9/3)アップしたクハ210形5300番代が登場するまでJR東海の211系5000・6000番代にはトイレがなかったくらいですし、キハ11形0番代とほぼ同じ時期にローカル線区用として投入されたほとんどの軽快気動車にはトイレが設置されませんでした。
このような流れは国鉄末期から進められていた合理化策の影響だと思いますが、比較的長距離を運行する車両にすらトイレを省略するというはいけませんよね。
結局、トイレなしの車両を単独で運用するのを極力避けるために、トイレ増設工事や増備車にトイレを設置してトイレ付き車両が連結されるように運用を工夫するなど、行きすぎた合理化策の見直しが全国的に行われました。
JR東海のキハ11形の場合は、ステンレス製車体に変更されてトイレ付きとなった300番代が1999(平成11)年に増備されましたので、紀勢本線多気~新宮間にはキハ11形0・100番代とキハ11形300番代の2両編成が入るようになりました。
しかし、キハ11形300番代は6両と製造両数が少ないので、名松線についてはトイレなしのキハ11形0・100番代が引き続き使用されています。
キハ11-302(海イセ) 2014年8月17日 一身田駅
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