明けましておめでとうございます(写真はJR東海の クハ210-5022)
明けましておめでとうございます。
本年もお客さまに愛される鉄道専門古書店を目指し、そして、鉄道雑誌や当ブログでもたくさんのJR車両の形式写真をご覧いただけるよう一層努力していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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新年第1回目の更新となるので、幸先よく2025番を名乗る車両番号の形式写真を!と思って2000番代の形式を探しましたが、今年も見付かりませんでした。
ならば、“2025”の順番を変えた車両ならストックがあるかも?と探してみたところ、JR東海の クハ210-5022 が手元にありました。
“2025”の一の位と千の位を入れ替えた“ 5022”番。クハ210形5000番代のうちの1両です。
ということで、今年初の更新は、三岐鉄道には引き継がれなかったシスSS1編成の クハ210-5022(海シス)をアップしたいと思います。
昨年(2024年)3月ダイヤ改正で沼津止まりの上り列車が激減したため、同駅の5番ホームで東海道本線の車両が気軽に撮れたのも今は昔です。
クハ210-5022(海シス) 2023年6月15日 沼津駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
クハ210-5022 は、1989年(平成元)年1月に日立製作所で製造された211系5000番代2次車の制御車(T’c)。
神領車両区(海シン)に新製配置されて、クモハ211-5022 + モハ210-5022 + サハ211-2010 とともにシンK12編成の下り方に連結されました。
シンK12編成(落成直後)
当初、JR東海の211形5000番代は製造費削減などの理由からトイレのない仕様で製造されました。しかし、中央本線名古屋口で評判が悪かったため、1989年(平成2)年5月以降はトイレ付きのクハ210形5300番代が製造されることになりました。
クハ210形5300番代は、低屋根仕様のクモハ211形5600番代とともに落成しましたが、身延線を受け持つ静岡車両区(静シス)にもクモハ211形5600番代が投入されたため、トイレ付きのクハ210形5300番代のみが神領のシンK編成に組み込まれました。
捻出されたクハ210形5000番代は新造のシスSS編成に組み込まれ、静岡配置の211系はすべてトイレのない編成となりました。
トイレ付きクハ210形5300番代の落成にともなう編成組み替え(K12編成・SS1編成の場合)
上の編成変遷図をクリックすると大きく表示されます。
シンK12編成の場合は、クハ210-5022 を神領から静岡に転属のうえ落成直後のシスSS1編成に転用、その代わりに1989年(平成元)年6月に落成したばかりの クハ210-5307 がシンK12編成の下り方に連結されました。
このような経緯から静岡配置のSS編成(3両編成)は2次車と3次車の混成となっているので、SS1編成の場合は、神領から転入した2次車の クハ210-5022 のみ側行先表示器の天地寸法が小さく、横長形状になっています。
シスSS1編成
これらの編成組み替えは1989(平成元)年に実施され、トイレのない211系5000番代が静岡に配置されましたが、当初はおもに“するがシャトル”と呼ばれた静岡地区の区間列車に使用されたため問題になりませんでした。
その後、211系5000番代は熱海〜浜松間などのロングランに充当されることが多くなりましたが、トイレ付きの313系2500番代と連結して使用されました。
既に3両編成の211系5000番代(LL編成・SS編成)は315系3000番代の増備により引退、その一部は三岐鉄道に譲渡回送されました。
2両編成のGG編成がまだ4本が残っていますが、315系3000番代のU13・U14編成が2024(令和6)年度内に出揃ったら引退するでしょう。
あれだけ走っていたJR東海の211系5000番代も残りわずかとなったので、トイレ設置車にまつわる編成組み替えの話しをまとめてみました。
こんなユルユルな感じで、今年も形式写真をお届けしたいと考えております。
よろしくお願いいたします。
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