鉄道ファン5月号で“721系 全形式全番代 (2)”を執筆しました(写真は クモハ721-3021)
少々告知するのが遅れてしまいましたが、先週の木曜日(3/21)に“721系 全形式全番代 (2)”の執筆を担当した 鉄道ファン2024年5月号(No.757)が発売されました。
鉄道ファン2024年5月号(No.757)
約15年間にわたって断続的に増備された“721系”の第2回目、今回はサイリスタ位相制御の0・100・200番代の改造車を採り上げました。
快速「エアポート」の恵庭停車にともなう最高運転速度の130km/h化に対応するために721系0・100・200番代を改造した3000・3100・3200番代だけではなく、その後のVVVFインバータ制御改造車も一通り扱いました。
番代区分でいうと、サイリスタ位相制御の 3000・3100・3200番代 とVVVFインバータ制御の 2100・2200・3100・3200番代 までとなります。
盛りだくさんの内容を6ページに収めた関係で少し飛ばし気味になっていますが、普段なら日の当たらない中間車も一通り紹介しています。
また、同じ番代区分にサイリスタ位相制御車とVVVFインバータ制御改造車が存在する場合は、同形態車でこれらの写真が被らないように配慮しました。
今回も簡単な編成変遷図も入れましたので、721系の番代区分の意味が分かるようになっていると思います。
まだ書店に 鉄道ファン2024年5月号(No.757) がありましたら、手に取っていただけると嬉しいです。
* * *
最後に、今回は誌面構成の都合上でボツになってしまった721系4次車の130km/h改造車、クモハ721-3021(札サウ)をアップしたいと思います。
1991(平成3)年製の4次車ですので、冷房装置の前後に設置されている発電ブレ−キ用主抵抗器のキセがかまぼこ形になっています。
クモハ721-3021(札サウ) 2016年5月6日 苫小牧駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
3両編成の721系3000番代が快速「エアポート」で使用されたのは約2年間と短く、8次車新製にともなう組成変更で6両編成(4X00・5X00番代)が出揃ってからはローカル運用に転送され、それ以降は未改造の0番代と共通で使用されています。
このときに、半室uシート車に改造されていた一部のクハ721形3000番代は一般客室に復元され、クモハ721形3000番代(クモハ721-3015〜3021)は前位客室1位側の1人掛けシートを撤去して車いすスペースを設けました。
そのため、クモハ721形3000番代は未改造車の0番代よりも座席定員が1名少なくなっています。
車内配置をイラストにしてみるとこんな感じです〜
クモハ721-3015〜3021 の平面図
このような車いすスペースは6・7次車のクハ721形2000番代とその改造車のクハ721形4200・5200番代にもありますが、こちらは落成当初からの装備のためスペース付近と座席の背面に手すりが取り付けられています。
しかし、クモハ721形3000番代は手すりが省略されており、隣接する転換クロスシートを固定化するだけに留めています。
窓柱に貼付されているステッカーを読まないと、クロスシートが転換できないことに気付けないですね…
なお、このようなやや簡易的な車いすスペースは、モハ720形3000・3100番代を電装解除した6両編成のサハ721形3100番代でも見られます。
コメント
いよいよ721系も、長期留置されていた3016に続き、Fー4や3015が落ちるらしいですね。
赤帯時代の3015には、何度もお世話になりました。
2024.03.30 12:24 | 服部峰夫
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