九州地区で活躍するED76形1000番代更新機(ED76 1020)
今回は、8ヶ月振りに出掛けてきた撮影遠征の2日目(2/8)の話しです。
撮影初日(2/7)は鹿児島中央と鹿児島を往復するだけで、その都度切符を買っていましたが、この日から移動しながらの撮影になりそうだったので、3日間有効の“ぐるっと九州きっぷ”を買って自由に動き回ることにしました。
特急券を買えば在来線の特急列車だけでなく九州新幹線にも乗れますし、今回のように株主優待券を持参すれば窓口なら特急券が半額で買えます。
乗り鉄さんだったら片道乗車券と特急券をいっぺんに買えば株主優待券で半額になるのでもっとお得ですが、形式写真を撮る場合、天気で行程が左右されるので自由度の高さは逃せられません。
ぐるっと九州きっぷ
この日も、鹿児島に来る貨物列車を牽引するのが EF81 403 と分かったので、急遽、川内方面に向かいローズピンクの同機を撮影してきました。
撮影後すぐに鹿児島中央に戻り、こんどは前日(2/7)と同じように鹿児島中央と鹿児島を往復しながら鹿児島地区の車両を地道に撮影。
17時過ぎまでに一定の成果が得られたので、6954M でノンビリ都城に移動して一日を終えました。
巡視カメラ付きの クハ787-6001 や後位側から「指宿のたまて箱」「はやとの風」共通予備車キハ140 2066 が撮れましたが、既にご覧いただいている車両なので、今回は後継車EF510形300番代の発表で引退が見えてきたJR貨物のED76形1000番代をアップしたいと思います。
1979(昭和54)年8月に東芝で落成し鹿児島機関区(鹿)に配置され、現在も門司機関区(門)の配置で北九州貨物ターミナル〜鹿児島間などで活躍している ED76 1020 です。
ED76 1020(門) 2022年2月8日 鹿児島駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
ED76 1015〜1023 の9両は、日豊本線南宮崎〜鹿児島間の交流電化に備えて増備された昭和53年度第1次債務車です。
ED76形1000番代として第3ロットとなるグループですが、主電動機の MT52A → MT52B 化、台車鋼板の変更、計器用変圧器の非PCB化、運転室側窓のアルミユニットサッシ化、ナンバープレートのステンレスエッチング文字化など一部の仕様が変更されています。
運転室のアルミユニットサッシはこのグループの特徴で、桜島の降灰が運転室に浸入するのを防ぐためのものです。
現在、ED76形1000番代は門司機関区に8両配置されていますが、8両はすべてこのグループです。
ED76形0番代もED76 80・83 の2両が配置されていますが、こちらは1979(昭和54)年とその翌年に製造された車両なので、従来タイプの固定窓と落とし窓が並んだ外観となっています。
なお、ED76形1000番代については、藤本勝久氏が執筆した鉄道ファン誌の連載記事“交流・交直流電機出生の記録”が役に立ちます。
・交流・交直流電機出生の記録 14 (ED76 1001~1010) 鉄道ファン1989年6月号(No.338)
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