観光特急「ゆふいんの森 3・4号」の4号車に連結されている キハ71 1
今回は、3月初旬に行ってきた九州遠征の2日目(3/5)の話しです。
この日は、鳥栖駅を発車する日田行きのキハ200形(2両編成)を撮りたかったので、朝一番に博多を発車する下り列車に乗って鳥栖に移動し、9時過ぎまで滞在して415系や783系などを撮りました。
なかなか予報どおりに曇ってくれなかったので撮影枚数はあまり稼げませんでしたが、地味にターゲットとしていた783系2次車以降の中間車が入線したときは運よく曇ってくれたので事なきを得ました。
真っ赤なキハ220形に揺られて日田まで移動しましたが、まさかのピーカン ☀️
特急「ゆふいんの森3号」のキハ71形(キハ65形からの改造車)を撮るつもりでしたが、あえなく撃沈…
日田にいても意味がないので2月遠征のときのようにすぐに帰ろうか悩みましたが、鳥栖に戻っても晴れるようだったのでダメモトで日田に留まりました。
お昼過ぎから雨が心配になるほどの暗〜い曇天になったので、キハ125形やキハ220形200・1500番代などの両運転台車を中心に撮影しましたが、「ゆふいんの森4号」のキハ71形は空が暗すぎたため上手く撮れませんでした。
それでも何とかご覧に入れられるレベルまでレタッチして仕上げましたので、今回は特急「ゆふいんの森 3・4号」の4号車(博多方先頭車)に連結されている キハ71 1(本チク)をアップしたいと思います。
キハ71 1(本チク) 2021年3月5日 日田駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
キハ71系は観光特急「ゆふいんの森」の運転開始に備えて1989(平成元)年2月にキハ58形およびキハ65形を改造したハイデッカー車両で、当初は キハ71 1 + キハ70 1 + キハ71 2 の3両編成でした。
今回アップした キハ71 1 は1970年製の キハ65 51 からの改造名義となっていますが、床面を60cm高くしたハイデッカー構造の車体は完全に新製されたもので、種車の部品は駆動用機関(DML30HSD)や台車(DT39B/TR218B)、液体変速機(DW14)などの走行機器が整備のうえ流用されました。
博多〜由布院〜大分〜別府間を結ぶ「ゆふいんの森」は1989(平成元)年3月改正でデビューしましたが、好評を博したため1990(平成2)年4月にキハ58形を改造した中間車 キハ70 2 が増備され、これ以降「ゆふいんの森 I世」と称されるキハ71系は4両編成となりました。
その後、3回のリニューアル工事が実施されて内装がリフレッシュされましたが、3回目の工事(2003年3月施工)の際に老朽化した種車由来の駆動用機関(DML30HSD → SA6D125-HD-1)や電源装置(DM83A → PG100E)はそれぞれ新しいものに換装され、液体変速機も爪クラッチに交換されました(DW14E-1 に変更)。
空気ばね台車については2016(平成28)年に可変減衰上下動ダンパによる制振制御システムを取り付け、乗り心地の向上が図られました。
キハ71 1 の略歴はこんな感じになります。
洗練されたスタイルを誇るキハ71系ですが、改造されてから30年以上経ってますので、コロナ禍が落ち着いたらいつ置き替えられてもおかしくありません。
現在は新製グループのキハ72系と役割分担しながら「ゆふいんの森」を受け持っていますが、5月になったらキハ72系と運用が入れ替わるので、再度日田を訪れて普通に走っているときにキハ58形やキハ65形の台車を履いたキハ71系の各車両を撮りたいと思っています。
遠征2日目(3/5)の撮影はこれでお終いで、この後は九州新幹線に乗って一気に鹿児島中央に向かいました。
この日から3日間有効の“ぐるっと九州きっぷ”を使うことにしたので、ドン行移動に拘らずにJR九州管内を特急列車で移動する方針に切り替えました。
特急料金を別途購入すれば九州新幹線や在来線特急に乗車できますからね〜
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