227系1000番代にも登場したダブルパンタ車(クモハ227-1003)
JR西日本、JR四国は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて新幹線や在来線特急列車などを減便していましたが、本日(6/12)限りで減便を終了すると 6/3(水)に発表しました。
在来線特急では、「サンダーバード」「くろしお」「こうのとり」「きのさき」「はしだて」「まいづる」「やくも」「しおかぜ」「南風」「うずしお」「剣山」の減便が終了し、この他に児島~高松間を区間運休していた快速「マリンライナー」も本来の岡山~高松間の運転に戻ります。
この時点では、JR九州の在来線特急列車の減便終了の発表はされていませんでしたが、6/19(金)から通常運転に戻すことが 6/8(月)に発表されましたので、西日本方面のJR定期列車はほとんどが来週までに通常運行に戻るようです。
しかし、前回こちらで採り上げた271系が使用されていた関空アクセス特急「はるか」については、激減した国際線旅客便の再開がなかなか進まないので減便解除の対象にはなりませんでした。
今回は西日本方面のJR在来線の状況をごくごく簡単にまとめてみました。
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前回は、281系「はるか」の増結用として開発された271系(クモハ271-2)をアップしましたが、このときの関西遠征は271系の撮影がメインではなくて、吹田総合車両所日根野支所新在家派出所(近ヒネ)のクモハ227形1000番代ダブルパンタグラフ車を冬季のうちに撮っておくための遠征でした。
和歌山線・桜井線(万葉まほろば線)・紀勢本線用として2018〜2020(平成30〜令和2)年に投入された227系1000番代はすべてワンマン対応の2両編成ですが、パンタグラフを搭載するクモハ227形については3つのタイプが製造されました。
・クモハ227-1001〜1008(ノーマル仕様、SD編成)
・クモハ227-1009〜1022(霜取り用パンタグラフ装備、SR編成)
・クモハ227-1023〜1028(セラミック噴射装置装備、SS編成)
* 今年度(2020年度)に落成した クモハ227-1029〜1034 は不明
霜取り用の第2パンタグラフを搭載したSR編成の クモハ227-1009〜1022 は、冬季のみパンタグラフを2基とも上げて運用に入ります。
暖かかった今冬でも3月末までパンタグラフを2基とも上げるかどうか不安でしたが、3月28日でもご覧のとおり前位の第2パンタグラフを上げた状態で運用に就いてました。
クモハ227-1003(近ヒネ) 2020年3月28日 五条駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
和歌山線・桜井線(万葉まほろば線)は昨年(2019年)10月に227系化が完了しましたが、105系時代とは編成の向きが逆になり王寺方に奇数形式のクモハ227形が入るようになりました。
これは、227系1000番代が日根野支所(近ヒネ)を経由して新在家派出所(近ヒネ)に配置されたためで、従来車の105系とは関係なく日根野支所の223・225系編成と向きが揃えられました。
以前は偶数向きのクハ104・クハ105形を撮るのに好適だった五条駅でしたが、現在は奇数形式クモハ227形の各バリエーションが簡単に撮れる撮影地になりました。
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