JR東日本の非電化区間を検測している“East i-D”の キヤE193-1
JR東日本の非電化区間は、“East i-D”と呼ばれている秋田車両センター(秋アキ)のキヤE193系が定期的に同社管内の各路線に入線し、電力・信号・通信・軌道関係の検測が行われています。
以前は、高速軌道検測車(マヤ34形)、電力・信号検測車(キヤ191系)が在来線電化区間の検測を別々に行っていましたが、電車版のE491系とともに気動車版となるキヤE193系が2002(平成14)年に登場し、軌道測定と電力・信号検測が一度にできるようになりました。
キヤE193系は “キヤE193-1 + キヤE192-1 + キクヤE192-1” の3両編成ですが、各車両ごとに搭載する測定機器類が異なります。
なので、撮影するなら障害物のないところで一気に3両を、と思ってウォッチングしていました。
しかし、2017(平成29)年5月にわたらせ渓谷鐵道(水沼〜花輪間)で中間車の キヤE192-1 が脱線し、これを機にキヤE193系はしばらく離脱してしまいました。
同年11月から脱線した キヤE192-1 を抜いた2両編成で復活したので、残った2両だけでも撮ろうと思っていましたが、やはりタイミングが合わず撮れず仕舞い。
特殊な装備をもった車両が脱線したので復旧まで相当時間が掛かるものと思っていましたが、予想どおり キヤE192-1 は復活までに1年9ヶ月を要してしまいました。
キヤE193系の3両編成は2019(平成31)年2月11日の検測(飯山線)で復活し、それ以降は脱線前と同じようなペースで検測が行われるようになりました。
キヤE193系の編成表
この夏に青春18きっぷで撮れればいいなぁ〜、と軽くウォッチングしていたところ、磐越東線の検測でいわき駅に1時間近く停車することが“DJ鉄道楽ナビ”に掲載されました。
運よく運転日の8月23日は曇り予報になったので、お尻に根っこが生える思いをして、いわきまで行ってきました。
このときの検測は建築限界測定車の マヤ50 5001 も組み込んだ4両編成で、いずれの車両ともきれいに撮れましたが、今回は キヤE193-1 をアップしたいと思います。
E491系(“East i-E”)の クモヤE491-1 に相当する形式ですが、こちらは前位側に測定用のパンタグラフを装備していません。
キヤE193-1(秋アキ) 2019年8月23日 いわき駅
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