「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

最新型の台車を履いている国鉄末期製のJR四国 7300形(7303)

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ゴールデンウィーク直前(4月下旬)に2泊3日で西日本方面に遠征しましたが、今回はその遠征2日目(4/24)の話しです。

 
遠征1日目(4/23)は香椎駅でBEC819系300番代とモニタリングカメラ付きのサハ811形8200番代が撮影できましたが、雨が降る直前狙いだったので撮影できた時間はわずか2時間ちょっと。

もう少しこの天気が続けばと思いましたが、予報よりも雨雲の到達が早まりました。

次の日の予報から強い雨が降るような気がしたので、ドン行に乗って東方面に戻りました。

 
取り敢えず目的地は四国の高松。
高松界隈は3月に2回も訪問しているので、何を何処で撮ればいい、だいぶ勝手が分かってきました。

遠征2日目(4/24)は一日中曇りベースの形式写真日和でしたが、多度津駅では定期列車では撮影困難な形式がきれいに撮れました。

 
駅ホームのまわりに留置されている車両は行ってみないと分かりませんが、今回は普段は撮影できない7200系がちょうどいい場所にお昼寝していたので、そのときに撮影した形式写真をアップしたいと思います。

川崎重工業製の“efWING”(S-TR67ef)という台車枠の一部にCFRPを用いたボルスタレス台車に履き替えたクハ120形からのリニューアル工事車で、クハ120-3 から7200系の制御車7300形に形式変更された 7303(四カマ)です。

 
7303(JR四国)

7303(四カマ)  2019年4月24日 多度津駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

7200形の種車となる121系は、国鉄末期の1986・1987(昭和61・62)年に登場した1M式の近郊形電車です。

民営化以降も経営が厳しくなると予想されたJR四国の経営基盤整備を目的に、キハ32形やキハ185系とともに投入されました。

211系と同様の窓配置を持つ軽量ステンレス製車体ですが、コスト削減のため台車は廃車発生品のDT33A(クモハ121形)またはDT21T(クハ120形)を流用、主幹制御器などの各種機器も廃車発生品のものが使用されました。

 
製造から30年が経過して足回りや客室設備の老朽化が目立ってきたため、2016(平成28)年から大規模なリニューアル工事が実施されて、JR四国のほかの形式に倣って形式名が7200系に変更されました。

制御方式を従来の抵抗制御からVVVFインバータ制御に変更し、主電動機も直流直巻電動機からかご形三相誘導電動機に交換し、そして乗り心地の悪かった台車を川崎重工業製のボルスタレス台車“efWING”(S-DT67ef または S-TR67ef)に換装しました。

客室もセミクロスシートのボックスシート部分を一部撤去してロングシート部分を増やしたため、ボックスシートが千鳥配置となる独特な座席配置となりました。

 
カラー帯が変わり、一部の戸袋窓に出入口表示器も設けられたので、121系時代とは印象が変わりましたが、国鉄末期形式に登場した形式がこのようにリニューアルされるのは嬉しい話しです。

一般論で考えるとこれでトイレがあれば文句なしということになりますが、駅間距離の短い高松〜琴平間で運用されているのでそれほど大きな問題ではないように思います。

 
この最新型の台車を堪能してみては如何でしょうか?

眺めても乗っても楽しい地味な車両だと思います。

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