過去のものとなった灰色スカートのキハ183形4550番代(キハ183-4560)
久しぶりの更新になります。
約1ヶ月のあいだ、ほとんどブログの更新ができなくて申し訳ありませんでした。
前回の「列伝シリーズ01 あずさ列伝」に引き続き今回も「名列車列伝」シリーズの形式解説を執筆していました。
かつての形式本の完全改訂版を兼ねた位置付けとして受け取っているので、かなり気合いを入れてまとめ上げました。
「列伝シリーズ02 北斗列伝」というタイトルですので、最近も話題のキハ183系だけでなく、キハ281系、キハ283系、キハ261系まですべてのJR北海道のディーゼル特急車両を網羅しました。
きちんと数えてみたところ、76枚の形式写真が掲載されていますので、本書の半分近くがJR北海道の国鉄/JR車両ガイドブックとして楽しめるようになっています。
これなら、Amazon でオレサマ価格で流通している「国鉄型車両の系譜シリーズ 8 形式キハ183・185系」を無理して買わなくで済むでしょう。
1980・1990年代の形式写真も可能な限り別のカットをスキャンしましたし、キハ183系の形式図についても台割の関係で前回は掲載できなかった「サロベツ」用改造車の2枚も台割を工夫して何とか入れました。
いつものように、すべての形式写真の構図と色調ができるだけ同じになるように調整しましたので、写真集として見ても目に優しい本になっています。
ムック本の性格上、鉄道ピクトリアルのような突っ込んだ内容にはなっていませんが、キハ183系全体を俯瞰するにはちょうどいい内容になっています。
是非、キハ183系の入門書としてお手元に置いていただきたいと思います。
7月19日(木)の発売です。
すでに、Amazon では予約ができるようになっていますので、上の表紙写真をポチッとしていただけるとありがたいです。
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今回は「列伝シリーズ02 北斗列伝」では使わなかった形式写真をアップしたいと思います。
いつものように形式写真を掲載する場合はカーテンやブラインドが閉じていないカットを選択していますので、今回も泣く泣く未掲載となった写真がたくさんあります。
今回はその中の1枚、2016(平成28)年6月に重要機器取替工事によりキハ183形4550番代に改造されてしまった キハ183-4560(函ハコ)をアップします。
キハ183-4560(函ハコ) 2015年9月3日 登別駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
キハ281系「スーパー北斗」のデビューに合わせて特急「北斗」も130km/h化することになりましたが、キハ183系550・1550番代(NN183系)をすべて130km/h対応車(キハ183形の場合は3550番代)に改造してしまうと120km/h対応車の予備車が不足するため、先頭車のキハ183形については120・130km/h両用車の4550番代が用意されました。
キハ183形4550番代は苗穂工場で5両が改造されましたが、「北斗」に充当されたのは キハ183-4560〜4562 の3両です。
こちらは五稜郭車両所で全検を受けていたためスカートが灰色になっているのが特徴でした。
この3両は 2015・2016(平成27・28)年に重要機器取替工事が実施されて駆動用機関がキハ261系タイプに換装されたので、キハ183-9560〜9562 に改番されてしまいました。
写真の キハ183-4560 も現在は キハ183-9560 と名乗っており、下回りを中心に大きく改装されました(偶然ですが、改造後もほぼ同じ場所で撮影しています)。
キハ183-4560 時代に客室がグレードアップ指定席に改装されているので、2018(平成30)年3月の「北斗」運用終了後に苗穂運転所(札ナホ)に転属となり、この7月からは特急「オホーツク」に使用されています。
HET色と呼ばれるグレー系の塗色をまとっていますが、ブルー部分が現在のラベンダー色と違っていますので、これも改造前の「北斗」運用車の特徴となっています。
未改造のキハ183形4550番代は現在も元札幌配置車の2両が札ナホにいますが、このような特徴は見られませんので、この姿も過去のものとなっています。
キハ183系も細かく見てみると現在進行形で外観が変わり続けていますので、これからもその姿を記録していきたいと思っています。
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