今となってはピコ太郎にしか見えないJR九州の“或る列車”(キロシ47 9176)
あけましておめでとうございます。
2017(平成29)年のブログ「店長のツブヤキ」は本日より始まります。
あまりに当たり前すぎてスポットライトが当たらないJR車両などをどんどんアップして行きたいと思いますので、本年もよろしくお願いいたします。
鉄道専門の古本屋「トレインブックス」も、どうぞよろしくお願いいたします。
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12月に九州遠征に出掛けて以来、形式写真のメイン機 D800E には触れていません(サブ機はありませんが…)。
しばらく撮影していないと勘が鈍ってしまうので D800E を持って撮影に出たいのですが、気軽に日帰りで出掛けられる首都圏近郊はほとんど晴れ続き。
九州遠征で使い切れなかった“青春18きっぷ”の残りを消化したいのですが、今回は厳しそうです。
この年末年始に出掛けたのは、元日に娘の高校受験の合格祈願のために鎌倉市の荏柄天神社にお参りしたくらい。
鎌倉駅のそばで奥さんがお土産を買っているときに、娘を撮ってみたり…
鎌倉から帰りに江の島弁天橋に寄って黄昏時の富士山を見たり、ほんの2区間だけども小田急ロマンスカー「えのしま」に乗車して新年早々少しだけリッチな気分に浸ったたり。
近場の家族旅行みたいなものでしたが、お正月休みは十分に楽しみました。
ところで、
つきみ野からは富士山がほとんど見えません。
手前に丹沢の山々がそびえ立っているからで、日常生活で見える富士山は山頂部分の少しだけ。
丹沢に雲が掛かるとそれすら見えなくなります。
この写真のように富士山の左右の稜線が揃って見えると何かワクワクしてしまいます。
小さいときにヒガハス(東北本線東大宮〜蓮田間)の沿線に住んでましたが、そのときの方が富士山がよく見えました。私にとっては遠い過去のことですけどね…
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年末年始にテレビを見ているとピコ太郎が売れているのに気付きます。
普段はほとんどテレビを見ないのでとても新鮮ですが、このキャラクターを見ているとどうしても先月末に撮影した「或る列車」を思い浮かべてしまいます。
「或る列車」はJR九州がキハ47形の2両編成を改造した豪華スイーツ列車です。
JR九州の前々身にあたる九州鉄道が発注したアメリカ製の豪華客車(のちに“或る列車”と呼ばれた)をモチーフにしてますが、これは一ひねりが加えられたためにややこしい物語に仕上げられました。
素直に「当時のアメリカ製客車を現代風に!」となればよかったのですが、JR九州の“或る列車”は原信太郎氏が当時実際に見た車両をもとにオリジナルのデザインを加えて製作した真鍮製模型車両をプロトタイプにしました。
水戸岡鋭治氏のデザインでスイーツ列車として現代風にアレンジされた。
そこまではいいのですが、真鍮製未塗装の模型がプロトタイプだったので、JR九州の“或る列車”は、日本人のデザインとは思えない品位のない金色の豪華車両に仕立てられてしまいました。
何しろ真鍮製の模型をモデルにした本物の車両なのですからね…
そして、最近のピコ太郎の活躍です。
JR九州のD&S(デザイン&ストーリー)列車は応援していますが、もう少し多様性がないと飽きられてしまいそうで怖いです。
もう少し若手のデザイナーを育てるように路線を拡張した方がいいのでは、とお節介な気持ちが出てしまいます。
キロシ47 9176(分オイ) 2016年12月23日 長崎駅
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