「SLばんえつ物語号」の “グリーン展望車 スロフ12 102 ものがたり”
「形式183・185・381系」を執筆しているときは遠征に出られませんでしたので、今日は1ヶ月半ぶりに遠征に出掛けてました。
と言っても、新潟県なので自宅から300km程度ですから、昨年来、何回かの北海道遠征に比べれば大した遠征ではありません。
でも、このあいだカメラもほとんど触りませんでしたし、Nikon D800E は見もしなかったので、久しぶりの撮り鉄モードに切り替えて行ってきました。
当初は日曜日(12/11)の晩に上越新幹線で長岡か新潟に入る予定でしたが、奥さんが札幌地区の大雪のため社員旅行から帰ってこられなってしまったので延期しました。
夜行バスを予約してましたがキャンセルし、撮影どころではなくて、月曜日(12/12)の深夜0時過ぎに羽田空港までクルマで迎えに行く羽目になってしまいました。
完全に、会社ラブの女性の付き人、という感じ。
奥さんの仕事に振り回されっぱなしです。
* * *
長岡に前泊(12/12)。
早朝(12/13)に新津入りしてE129系や「SLばんえつ物語号」の12系客車をサッサと撮影し、すぐに長岡に戻る予定でしたが、今回も天気予報が当たらず、朝からピーカン。
新津駅のホームでぼけっとしているだけの無駄な時間を過ごしてましたが、9時ごろから雲が厚くなってくれましたので、たまたま5番ホーム近くの出発線に止まっていた「SLばんえつ物語号」の12系客車を撮影。
そして、お昼前にはクモハE128形100番代のトイレ側を撮影。
しかし、曇ってくれたのはほんの2時間程度。
雨が降り始めたので長岡に移動しましたが、こんどは雲が厚すぎて薄暗い駅構内。
これでは室内光の明るい形式写真になってしまうので、宮内に移動しましたが、こんどは雨。
こういうときは撮影を諦めてサッサと帰途に就いた方がいいと思ったので、“青春18きっぷ”を満喫するようにドン行を乗り継いで帰りました。
撮影時間2時間。
ほとんどが移動時間だった、リハビリのような遠征でした。
仕方がないですね…
今回は、十分な露出が得られる条件でグリーン展望車の スロフ12 102(新ニイ)が撮り直しできましたので、こちらをアップしたいと思います。
スロフ12 102(新ニイ) 2016年12月13日 新津駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
以前アップしたときにも書きましたが、スロフ12 102 は スハフ12 102 をグリーン車に格上げした改造車です。
しかし、スロフ12 102 は、工場(総合車両センター)に入場して装備などを変更・工事する一般的な改造車ではなく、新潟トランシスが予め製作した車体に最小限の部品を種車から転用した、“改造名義”の実質的には“新製車”なのです。
そのため、車体には老朽化にともなう歪みや凹みがありません。
左隣の オハ12 315 は結構ペコペコで、出入扉付近のステップは特に老朽化すると綻びが目立ちますが、スロフ12 102 は2013(平成25)年に新製した車体なのでとてもきれいです。
2007(平成19)年春から2012(平成24)年秋までは、リニューアル工事は施したもののクロスシート(ボックスシート)が並んだ、単なる塗色変更車でした。
当初は、腰板部はチョコレート色、窓まわりはクリーム色をまとってましたが、その当時は撮影できませんでした。
その後、オリエント急行を思わせる紺色に変更されました。
スハフ12 102(新ニイ) 2008年5月11日 新津駅
もっと溯ると、老朽化した急行列車用の旧形客車の置き替えを兼ねて波動輸送用として1977(昭和52)年に製造されました。
スハフ12 102 は青色時代にも撮影していましたが、この当時は何処の客車区にも配置された普通の12系客車でした。
スハフ12 102(盛アオ) 1988年5月28日 青森駅
まさか、SL列車用に転用されて、さらに展望車に改造される、とはね…
一部再掲の写真を使いましたが、“スロフ12 102 ものがたり”みたいにまとめてみました。
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