「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

香椎線で活躍する九州一般色の機関換装車(キハ47 9051)

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今回も、先日(2/22)の下関遠征の話しです。

 
“トワイライトエクスプレス”専用色に塗り替えられた EF65 1124 を含め下関駅だけの撮影ではつきみ野からの往復運賃がもったいない。

なので、遠征初日(2/22)はお昼前のうちに下関を発って九州入りし、香椎、鳥栖、田代と撮影場所を変えながら、10数年ぶりに福岡地区のJR車両を撮ることにしました。

 
今回の遠征は、カメラをデジタル一眼レフに変えてから初めての福岡地区だったので、撮れる車両は何でも撮る意気込みでいましたが、中でも香椎を訪れるのは1989(平成元)年1月8日以来。

その年の1月8日というのは、「平成」という元号になった最初の日。

なんと、27年ぶりです。

 
ED75 305

ED75 305  1989年1月8日 香椎操車場

 

このときのターゲットは、香椎操車場に留置されていた、
・レサフ10000
・ヨ9001
・EF70形0番代
・ED75形300番代
・ED76形0番代

 
香椎操車場は香椎駅のそばに立地しているのではなく、西日本鉄道宮地岳線(現在の貝塚線)に乗り換えないと辿り着けない場所。

香椎操車場跡地はその後再開発されて鹿児島本線も高架になり、跡地に千早駅が開業しましたが、当時は部外者が簡単に行ける場所ではありませんでした。

そもそもの問題として、解体待ちの車両の留置場所が入口に近いことなんて滅多にない話し。

しかも、訪れた日は晴れ予報だったので、日の出直後に現地に向かうという、やや無謀な行程でした。

 
当時、JR香椎駅で下車して西鉄香椎駅に乗り換えたはずなのですが、ぜんぜん駅についての記憶がありません。
朝の暗いうちでしたからね…

現車を前に三脚をセットし、構図を決めてから日の出を待った記憶はあるんですけどね…

 
 * * *

 
ということで、今回は27年ぶりの香椎訪問で撮影した形式写真をアップしたいと思います。

国鉄末期ごろにごく普通に九州地域色に塗色変更され、さらに民営化以降に機関換装でパワーアップしたキハ47形9000番代、直方運輸センター(本チク)の キハ47 9051 です。

 
キハ47 9051

キハ47 9051(本チク)  2016年2月22日 香椎駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

香椎線にて使われているキハ47形は直方運輸センター(竹下運用)に常駐されています。竹下配置のキハ47形23両のうち5両がトイレなし機関換装車の9000番代です。

キハ47形9000番代は駆動用機関(エンジン)をコマツ製の SA6D125H-1A または SA6D125HE-1 に換装したグループで、これによって非力な220PSが300PSへと大幅に出力がアップしました。

このときに原番号に8000にプラスされたので、この キハ47 9051 は キハ47 1051 が種車だということが分かります。

 
民営化以降、キハ40系の機関換装(→出力アップ改造)がJR四国を除くJR各社で施工されましたが、このときの番号の扱いがJR各社でバラバラです。

 
JR九州の場合は、

第1期機関換装車(1990〜1993年)は、番号そのままで形式をキハ“140”またはキハ“147”に変更。

 
1997(平成9)年には、エンジンを換装せずに改造による出力アップで、

 キハ40形2000番代 → キハ40形7000番代

 キハ47形0番代 → キハ47形5000番代(トイレ付き)

 キハ47形1000番代 → キハ47形6000番代(トイレなし)

にそれぞれ改番。

 
1999(平成11)年からの第2期機関換装車は以下のようなルールでそれぞれ改番。

 キハ40形2000・7000番代 → キハ40形8000番代

 キハ47形0・5000番代 → キハ47形8000番代(トイレ付き)

 キハ47形1000・6000番代 → キハ47形9000番代(トイレなし)

 
原番号の末尾3桁が残されているのでJR東海ほど難解ではないですが、予習が必要なレベルです。

さらに、動台車の2軸化というオプションメニューが存在するので、こちらまで理解しようとするとJR東海よりも複雑です。

 キハ47形500番代 → キハ47形8500番代 → キハ47形3500番代(トイレ付き)

 キハ47形1500番代 → キハ47形9500番代 → キハ47形4500番代(トイレなし)

 
機関改造車はすでに廃区分となっているので、今から追いかけても撮影可能な形式区分は意外と少ないですが、首都圏からのアクセスを考えるとアタマが痛くなってしまいます。

でも、少しずつ九州各地を回っていけば、そのうち一通りの形式区分が押さえられるでしょう。

 
今回はその第一歩を踏んだということで、一般的な外観のキハ47形の形式写真をアップしてみました。

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