東北本線で使用されていたキハ40形500番代初期車(キハ40 516)
この1ヶ月のあいだにキハ40系初期車を2枚アップしてきました。
・第1ロットにあたる昭和50年度第3次債務車の キハ40 839
・第3ロットにあたる昭和52年度第1次債務車の キハ47 501 を改造した「伊予灘ものがたり」の キロ47 1401
第4ロットにあたる昭和53年度本予算車からが各形式各仕様とも一般的に見られるキハ40系になりますので、キハ40系初期車と呼ばれる車両の中で第2ロットの昭和51年度第2次債務車の写真があると、一通りこちらで紹介したことになります。
昭和51年度第2次債務車は、キハ40形500番代の キハ40 501〜520 の20両が1977(昭和52)年12月と1978(昭和53)年1月に落成し、弘前運転区(秋ヒロ)と小牛田運転区(仙ココ)にそれぞれ配置されました。
キハ40 501〜520 は国鉄分割民営化の際に全車がJR東日本に引き継がれ、その後、一部の車両は運用線区の関係でワンマン対応に改造されました。
1992(平成4)年から非電化区間にキハ110系が投入された関係でJR東日本管内で気動車の車両転配が行われ、さらに運用見直しなどでキハ40系の所要両数が減少したため、余剰車の多くがこれまでに廃車またはリゾート列車用車両に改造されました。
現在、原番号のままで残っている車両は機関更新と冷房化改造が実施された キハ40 502 のみで、郡山総合車両センター(仙コリ)に配置されています。
非冷房・非ワンマンの キハ40 516(盛ハヘ)を津軽線の間合いで八戸〜青森間で使用されていたときに撮影したことがありましたので、今回はそのときの形式写真をアップしたいと思います。
なお、キハ40 516 は2006(平成18)年12月に廃車となりました。
キハ40 516(盛ハヘ) 2002年8月14日 青森駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
「国鉄標準形特急車両 形式485系」のときに クロハ481-1013 のついでにスキャンしたポジ写真で、それっきりになっていました。
最近アップしているデジタル一眼レフカメラとは階調が異なるので、違和感がない程度まで少しレタッチしてみました。
どうでしょうか?
第2ロットの昭和51年度第2次債務車は、第1ロットの昭和50年度第3次債務車とほとんど仕様が同じです。
外観で分かる仕様変更は、助士側(1・4位側)の乗務員扉下部のステップが幅広になり、屋根上の水タンクの形状が変更された程度です。
すでにアップ済みの第1ロット車 キハ40 839 と見比べてみても、ペデスタル式の空気バネ台車 DT42(従台車はTR227)は同じですし、先頭部のスカートも切り欠き部分の隅が角張ったものが取り付けられています。
狭窓が写真のように両端の戸袋横に配置されているのも キハ40 839 と同じです。
本来なら、キハ40 839 は水タンクの形状が違うのですが、一般的な形状のものに交換されているので、キハ40 516 は客窓が2段上昇式になっているだけの兄弟車のようです。
これまでと同じように先頭部のスカートと台車(DT42)をアップにしてみますが、第3ロットの昭和52年度第1次債務車を改造した「伊予灘ものがたり」の キロ47 1401(種車は キハ47 501)とはスカートの形状が明らかに違います。
昭和52年度第1次債務車の キハ47 501〜505・1501〜1505 もペデスタル式の空気バネ台車を履いているのでキハ40系の初期形車両と分類されることがありますが、スカートの形状を重視すると微妙な立ち位置になるのが分かると思います。
キハ40 516 のスカートと台車(DT42)
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