観光列車「おいこっと」の1号車 キハ110-235
本格的な冬が来る前に、と思って先々週に北海道遠征に出掛けていましたが、もう1ヶ所ほかに行っておきたい場所があったので、先週末の日曜日(11/29)に日帰りで遠征してきました。
出撃先は、今期の運転および入線が先週末で最後(11/29)だった観光列車の「越乃Shu*Kura」「おいこっと」の終着駅、飯山線の十日町駅です。
今回は形式写真仲間であり大学鉄研時代からの友人のKazumaさんを誘って2人で行ってきました。
飯山線の観光列車「おいこっと」は2両編成で運転されることが多く、そのときはライトアイボリーがベース色の1号車(キハ110-235)が十日町駅で撮れます。
「おいこっと」は日本人が思い描くふるさと(田舎)をイメージしてもらうために“TOKYO(東京)”を逆読みして名付けられた列車で、千曲川(信濃川)沿いの自然を楽しむことをコンセプトにしています。
1年を通して土休日に運転される観光列車ですが、12月に入ると冬季ダイヤということで設定区間が長野〜戸狩野沢温泉間に短縮されてしまうので、もう1つの観光列車「越乃Shu*Kura」のキハ40系と抱き合わせで撮るのができなくなります。
ということで、十日町で2つの観光列車が撮れる今年最後の日に遠征してきました。
「おいこっと」の キハ110-235・236 は眺望車“ふるさと”として活躍していた車両で、座席を千曲川(信濃川)に向けて飯山線沿線の景色が楽しめるように改造されていました。
さらに遡ると、この2両を含む キハ110-223~236 は、北上~秋田間(北上線経由)で約1年間だけ運転されていた特急「秋田リレー」に使用されたキハ110形300番代でした。
キハ110系300番代が走っていたのは秋田新幹線開業直前の1996(平成8)年3月から1997(平成9)年3月までで、その当時は鉄道趣味から離れていたので、実車を見ることなく一般車に改造されてしまいました。
しかも、これらの車両はJR東日本として初めて投入された特急用気動車であり、今のところJR東日本最後の特急用気動車でもありました。
今回は撮り逃したキハ110系300番代をこのようなかたちで撮影しましたが、一般車に格下げされた車両はまだまだ走っていますので、機会を見付けて他の形式も撮りたいと思っています。
因みに、長野総合車両センター(長ナノ)に配置されている元「秋田リレー」用車両は次の18両です。
キハ110-225~236(元キハ110-303~314)
キハ111-210~212(元キハ111-301~303)
キハ112-210~212(元キハ112-301~303)
キハ110-223・224(元キハ110-301・302)の2両は新津運輸区(新ニツ)に配置されています。
キハ110-235(長ナノ) 2015年11月29日 十日町駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
撮影するときに番号がすぐに確認できなかったのですが、キハ110-235 の車両記号(形式番号)の標記は運転士側の乗務員室扉後部にあります。
キハ110-235 の銘板と車体表記
「おいこっと」は1両あたり定員38名で運転しますが、これは座席のみの場合の定員です。
一般車として定期列車でも運用されるので、このときの定員は105名。
車内にはつり革が取り付けられているので、平日にこれに乗れるとお得な気分になれます。
銘板はスカートに取り付けられていますが、キハ110形300番代から200番代に改造された“平成9年”の銘板は取り付けられていません。
「おいこっと」改造時に“平成26年”を取り付けたので、そのときに外されてしまったものと思われます。4枚以上の銘板が取り付けられないですからね…
コメント
ご指摘ありがとうございました。
記事タイトルから間違っていましたので、すべて“キハ110”に直しました。
2015.12.06 21:09 | 管理人(伊藤正宏)
ところどころ「キハ100」って書いてありますが。
2015.12.06 19:33 | Anna
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