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E233系3000番代初期編成の3号車に連結されている モハE233-3402

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前回、E233系3000番代の第2編成に組み込まれている稀少区分車について書きましたので、今回も少し引きずってみたいと思います。

 

E233系3000番代は2編成のみの初期車と、その後大量に投入された第3編成以降とでは中間電動車の連結位置が異なっています。

 
これは基本編成の普通車のトイレが編成の両端の2ヶ所だけで少なかったため、小山車両センター(宮ヤマ)のE231系3000・8000番代と同じ連結位置にトイレ付き車両が追加されたためです。

ただ、補機類の搭載スペースに限りがあるのでトイレ付き車両を増やすだけでは収まらず、基本編成の中間電動車のほとんどが組み替えられることになってしまいました。

E233系3000番代初期車の編成図をイラストにしてみましたので、先ずはご覧ください。

 

横コツE233系 E-02・E52編成(右側が沼津・伊東方)

横コツE233系 E-02・E52編成(右側が沼津・伊東方)

上の写真をクリックすると大きな編成図が表示されます。

 

E233系3000番代初期車は第1・2編成(コツE-01・E-02編成)の2本ですが、このイラストは先日追いかけたE-02編成にしてみました(付属編成は便宜上E-52編成)。

これを見ても分かるように、グリーン車を除くとトイレが設置されている車両は1・10・11号車の3両しかありません。

 
国鉄の大赤字が問題になっていた昭和50年代に増備された113系2000番代はトイレ付き車両が少なく、このときにオール113系2000番代編成があったらグリーン車を除くと1・12号車にしかトイレがないという事態が発生しました。

でも、実際には113系従来車と混結させて編成内の普通車のトイレ数を3ヶ所以上に調整したので問題ありませんでした(最大5ヶ所)。

 
しかし、国鉄末期に登場した211系0番代はトイレが1ヶ所減ってグリーン車を除くと1・11号車だけ。
サービス低下で標準化されてしまいました。

これでは問題があったようで、2004(平成16)年から投入されたE231系3000・8000番代は1ヶ所増えて1・10・11号車の3ヶ所となりました(グリーン車を除く)。

2007・2010(平成19・22)年に投入されたE233系3000番代初期車もE231系3000・8000番代に倣いました。

これが上の編成図になります。

 
2011(平成23)年に211系置換用としてE233系3000番代が本格増備されましたが、このときにサービス向上がさらになされて6号車にもトイレ付き車両が連結されました。

これで普通車のトイレが4ヶ所になりました。

113系のときは付属編成に2ヶ所あったので数のうえでは及びませんが、編成ごとにトイレ数が異なる問題も発生しませんでした。

 
以上が東海道本線東京口の編成内トイレ数の変遷ですが、結局のところトイレの数で見ると国鉄時代のサービスに戻りつつあるというだけの話しです。

そもそも、国鉄時代は汚いトイレが放置されている例が多かったので、現在の清潔なトイレと比較できないですが…

 

このように、E233系3000番代は増備編成からトイレが6号車に1ヶ所増えましたが、単に6号車をトイレ付き車両にすればいいというレベルではありませんでした。

新たに6号車に連結されたのは新区分のモハE232形3800番代。3位車端部に洋式トイレが設置されています。

しかし、6号車(モハE232形3800番代)にトイレ用の汚物処理装置を搭載したため、補助電源装置のSIVが搭載できなくなりました。

これでは編成内の補助電源が足りなくなってしまうので、SIV付きのモハE232形3000番代を6号車から8号車に変更し、モハE232形3200番代が非連結となりました。

一方、予備パンタグラフを搭載するモハE233形3000番代は、ペアを組む6号車(モハE232形3800番代)にSIVがなくなってしまったため、SIV付きの2号車(モハE232形3400番代)とペアを組むため連結位置が7号車から3号車に変更されました。

逆に、モハE233形3400番代は3号車から7号車に改められました。

 
その結果、E233系3000番代増備車は編成は次のようになりました。

 
横コツE233系 E-03・E53編成(右側が沼津・伊東方)

横コツE233系 E-03・E53編成(右側が沼津・伊東方)

上の写真をクリックすると大きな編成図が表示されます。

 

この編成図イラストは便宜上第3編成(登場当時のチタNT1・NT51編成、現在のコツE-03・E-53編成)としています。

 

編成図を入れると分かりやすくなったと思うのですが、どうでしょうか?

自分自身でも撮っていてよく分からなくなるので整理してみました。

 
 * * *

 
このような編成変更があると本格増備前後で形式写真が撮れる形式区分が変わります。

そのため、E233系3000番代初期車が宇都宮駅で留置されたときだから撮れるという形式区分が出現します。

具体的には、モハE233形3400番代とモハE232形3000番代の2区分。

 
首都圏の車両でもゆっくり撮りたいとの気持ちで先日出撃しましたが、残念ながら同駅は構内の6月下旬なのに雑草がほぼ放置状態。

せっかく宇都宮まで行ったのに、コツE-02編成の3号車のモハE233-3402(横コツ)の足元は雑草でいっぱいで、残念な形式写真になってしまいました。

 
この留置線は冬場に行った方がいいようです。

 
モハE233-3402

モハE233-3402(横コツ)  2015年9月27日 宇都宮駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

コメント

  • 初期車2編成と増備車の違いといえば、増備車の普通車は新津で製造されたので屋根上ビート形状が太いなどの差異もありますね。(普段は見えませんが…)

    2020.07.11 19:06 | E233系東海道線E-03編成

  • 113系オール2000番台編成は1982年頃田町に配属されました。
    ただし、両先頭車ともトイレ付きとなり、普通車のトイレは1、11、12、15号車にありました。のちに、田町電車区で汚物処理装置の使用が始まった時に国府津の0番台と差し替えられました。国府津の0番台には暫定使用の状態でタンクを装備していたからです。(当時、田町の2000番台にはタンクは設置されていなかったです)
    また、田町の211系の普通車のトイレは1、10、11、15号車にありました。

    2020.06.28 23:13 | 伊藤 裕人

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