「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

「宇和海」で使用されている2000系試作車(TSE)の元貫通形先頭車 2101

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すぐに書けなかったので間が空いてしまいましたが、一昨日(6/11)の晩は形式写真撮りの仲間たちのオフ会に参加しました。

 
今回の参加メンバーは、「I TREN I~失われし鉄道車両を求めて」の冨田さん、「デジタル形式写真館」の横山さん、「24系写真集」の川崎さん、「103系電車の総合研究サイト CLUB 103」の永尾さん、かつて形式写真集を出されていたAさん、そして「国鉄型車両の系譜」シリーズで写真提供してもらったKさん。

皆さんともすごいメンバーなんですよ。

きちんと確認してないですが、ここ最近の半年を振り返ると、今回参加したメンバーの誰かしらの形式写真が毎月鉄道雑誌などに掲載されていましたからね。

こちらでは告知しませんでしたが、私自身も「北斗星」「トワイライトエクスプレス」関連のムックに写真などを提供していましたので、多分、そうだと思います。

 
かつてのように、

(1) 車両基地を列車に乗って通り過ぎる、
(2) 撮りたい車両を目撃したらすぐに下車し、
(3) 車両基地に行って入場許可をもらって、
(4) 三脚をセットして形式写真を撮る、

ことが望めなくなったので、最近は駅ホームなどで車両写真を地道に撮っていくことが重要になっています。

しかも、近年は列車事故対策として駅構内に保安設備が設置される例が多くなったので、形式写真を撮るのに好適な駅ホームも減少気味。

一方で、鉄道会社が地域ごとに最適な車両をつくり、編成単位で車両を管理するように変わったため、国鉄時代よりも形式区分が爆発的に増加しました。

 
このように撮影環境が変化しているので、最近は形式写真を撮るための撮影地情報が重要になっています。

でも一方で、形式写真は誰にでも撮れるようなつまらない鉄道写真という印象があるからなのか?撮影するための情報がなさ過ぎという現実が。

 
それを補うためにFacebookでグループを作ったのですが、たまには会ってワイワイやらないとね〜、ということでだいたい1年に1回のペースでオフ会を開催しています。

 
今回もオフ会で今後の撮影計画をより強化するための情報をもらいましたので、これからも、これといって珍しくも何ともない全国のJR車両を追いかけていきたいと思っています。

 
わたしの場合、平常運転では、1年に1回か2回くらいしか呑み会に参加する機会がないので、楽しい時間を満喫することができました。

と書きましたが、今年は珍しくて今回のオフ会は今年3度目の呑み会でした。

 
 * * *

 
今回は、先月下旬の四国遠征のときに撮影した2000系試作車(TSE)の 2101(四マツ)をアップしたいと思います。

 
2101(JR四国)

2101(四マツ)  2015年5月23日 八幡浜駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

JR四国の2000系試作車(TSE)は平成元(1989)年に登場した世界初の振子式気動車であるとともに、日本で初めて制御付き振子式の基本構成を確立した車両でもあります。

TSEによって得られた実績を元に、JR九州の883系電車、JR北海道のキハ281系をはじめ、JR各社の振子式車両が開発され、そして発展していきました。

 
TSEは非貫通形先頭車の 2001、貫通形先頭車の 2101、中間車の 2201 の3両編成です。

写真の 2101 は便宜上貫通形と記すことがありますが、オリジナルの貫通扉が見られたのは「うずしお」への転用改造が施工される1993(平成5)年までの話しで、このときに貫通扉がプラグドア式から通常の貫通構造に改められ、その後は板で塞がれて現在の姿になりました。

2000系量産車や8000系電車の登場によって高松→松山→高松と何度も転属を繰り返すなど不遇な時期が続きましたが、平成15(2003)年の松山転属以降は特急「宇和海」のグリーン車なし運用が安住の地になったようです。

 
ちょうど鉄道趣味をやめていた時期にTSEに大きな動きがあったので、引退が噂されるこのような時期まで撮影の機会がありませんでした。

でも、こうしてギリギリにエポックメイキングな車両が撮れたことに感謝しています。これも何かの運命でしょう。

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