高山本線の単行列車に充当されていた キハ40 6308
今年のゴールデンウイークはいい天気で、初夏のような日和りが続いています。
いつも曇りの日を心待ちにしている身としては、もうシーズンオフなのではないかと錯覚していまいそうになります。
こういうときは撮影に行く気がしないので、大学受験モードに突入した高3の息子に一息入れてもらうため、神奈川県内の温泉にでも連れ出そうかと思っています。
ゴールデンウィーク後半はお天気が崩れる予報が出ていますが、安定的に2日以上曇るような気がしないので、撮影に出るとしても八ミツのE231系500番代や高尾駅でお昼寝する211系2000番代(長ナノ)など近場のピンポイント狙いになりそうです。
天気予報が流動的なので出掛ける予定が事前に立てられませんが、少しずつ撮りこぼしの車両を押さえていこうと思っています。こういうプチ出撃の積み重ねがだいじになってくるのでしょう。
* * *
日差しの強い日には涼しそうな写真をアップした方がよさそうなので、681系ネタの続きは止めることにしました。
今回は背景の駅ホーム屋根に分厚い雪が積もった涼しげな写真で、3月ダイヤ改正で消滅した高山本線の単行列車に充当されていたワンマン運転仕様のキハ40形6300番代をアップします。
美濃太田車両区(海ミオ)の キハ40 6308 です。
キハ40 6308(海ミオ) 2015年2月22日 高山駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
どうですか?
涼しくなりました?
JR東海所属のキハ40系のワンマン運転対応改造車は前位先頭部(1位側)のジャンパ栓受の取り付けスペース(凹み部分)にKE93用のジャンパー栓受けを装備しています。
これは烏山線用のキハ40形1000番代と同じジャンパ連結器で、栓受けの取り付け方法も同じになっています(キハ40 1003 の写真と見比べてみてください)。
キハ40 6308(前位)のジャンパー連結器(KE93)
キハ40形1000番代の場合は、2-4位側に取り付けられている既設のジャンパー連結器(KE53×2本)を1本化するために使用されていますが、JR東海所属のキハ40系の場合も同じようです。
しかしJR東海所属のキハ40系はワンマン対応車同士の2両編成のときしかKE93ジャンパー連結器を使用しませんので、片運転台車のキハ48形の先頭部にはKE93用のジャンパ栓受けが取り付けられていません。
このKE93ジャンパー連結器はキハ40形5800番代の キハ40 5802 にも取り付けられていますが、6300番代と同じ山側(1-3位、東海道本線基準)のみの設置で片渡りになっているので、海側(東海道本線基準)にあたる4位側にKE93ジャンパ連結器はなく、凹み部分は鋼板で塞がれています。
JR東海のキハ40形は、3300・5800・6300番代という3種類のワンマン対応車があります。
いずれも方向転換可能な車両ですが、方向転換してしまうとワンマン対応車同士で2両編成を組んでもKE93を介した連結部分がなくなるので、非ワンマン運転になってしまいます。
キハ40形3300・5800・6300番代はワンマン対応タイプのキハ48形3800・5300・5800・6300・6800番代の予備車の役割も果たしているので、ワンマン対応の機能が殺されないように方向転換なしで運用されています。
また、ワンマン運転対応のキハ40形が2両編成に増結されて3両編成以上になるときは、KE93ジャンパ連結器を介さない連結部分が発生してしまうので、この場合は非ワンマン列車として運行されます。
なお、キハ40 6308 は1981(昭和56)年製の キハ40 2112 を種車とした改造車です。
キハ40形2000番代は国鉄からJR東海に12両が継承されましたが、駆動用機関(エンジン)が非力のため使いにくかったためエンジンがカミンズ社製の C-DMF14HZ(第1期改造車)または C-DMF14HZB(第2期改造車)に換装されました。
機関換装の第2期改造は1995~1998(平成7~10)年に行われましたが、このときに元キハ40形2000番代の12両を番号順に並べ、末尾2桁に若い番号から順に1番目から12番目までの整理番号が付けられたため、キハ40 2112 は キハ40 6008 に改番されました。
さらに、2000(平成12)年にワンマン運転に対応するために関連機器の搭載が行われたため キハ40 6308 に改番されました。
JR東海のキハ40形は履歴が複雑なので、キハ48形(耐寒耐雪形)の例にならって系譜図を書いてみます。できあがったらアップしますので、もう少々お待ちください。
コメント
コメントありがとうございます。
ご指摘されたとおりですので、訂正いたしました。
当初はキハ48形のワンマン運転対応車についても合わせて書こうと思っていましたが、ボリュームが増えてしまいましたので、キハ48形は別の機会に回すことにしました。そのため、キハ48形に関する記述が変なかたちで残っていました。
申し訳ございませんでした。
キハ48形のワンマン運転対応車については形式写真だけでなく、KE93ジャンパ連結器の写真も撮っていますので、そのうちアップしたいと思います。
2015.05.06 17:49 | 管理人(伊藤正宏)
はじめまして。いつも拝見させていただいております。
最近になってキハ40系列をいろいろと調べているのですが、本文にちょっと気になった記述がありました。
>片運転台車のキハ48形もこの写真と同じ偶数向きの先頭部(1位側)にしかKE93用のジャンパ栓受けは取り付けられていません。
・・・とありますが、私が現車を見た限りでは、東海のキハ48形の先頭部にはKE93ジャンパ栓は装備されておらず、富山向きの場合なら4位側、岐阜向きの場合で3位側(いずれも非運転台側)だけに装備しているような気がするのですが、いかがでしょうか?
2015.05.06 16:22 | キハ好きの40代
コメントの更新情報
トラックバックURL: https://www.train-books.net/jrc_kiha40_6308/trackback/
トラックバック