E129系100番代の偶数向き制御電動車(クモハE128-104)
今回も新潟遠征のときに撮影した形式写真をアップします。
あともう1枚を次にアップすると3月ダイヤ改正絡みの車両が紹介し終わるので、もう少々だけお付き合いいただけると助かります。
今回は、2014(平成26)年12月から営業運転を開始したE129系100番代の偶数向き制御電動車(M’c)、クモハE128-104(新ニイ)です。
クモハE128-104(新ニイ) 2015年4月10日 新津駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
E129系は総合車両製作所(J-TREC)新津事業所で製造された新潟地区向けの近郊形電車で、今のところ2両編成の100番代のみが信越本線(長岡〜新潟間)、羽越本線(新津〜村上間)、越後線(吉田〜新潟間)などで使用されています。
新潟車両センター(新ニイ)の115系を置き替えるために開発されましたが、現在は北陸新幹線金沢延伸開業に合わせて第三セクターの“えちごトキめき鉄道”に譲渡されたE127系0番代(2編成×10本)の運用を補うために投入された2014(平成26)年度落成車しか運用に就いていません。
そのため、今のところ普通列車のほとんどは従来どおり115系が使用されているので、E129系は狙っていかないと遭遇できないほどの少数派となっています。
しかし、2017(平成29)年度末までに新ニイの115系がすべて置き替えられるらしいので、国鉄形車両が当たり前のように走っているのもあと2年でお終いです。
VVVF制御が普及してからは短編成用車両を中心に1M車が当たり前になっていたので、JR車両の多くはトイレ付きの偶数向き制御車にモーターなしのT’c車を連結していました。しかし、E129系はJR西日本225系や287系などのように本格的に0.5M式を採用したため、偶数向きの上野方は制御電動車(M’c)のクモハE128形が連結されています。
E129系は各車とも前位側は従台車のTR255Dを履いており、主電動機(モーター)を内蔵した動台車(DT71C)は後位側のみとなっています。
そのため、0.5M式と呼ばれています。
また、E129系は仙台地区向けのセミクロスシート車のE721系に準じたドア配置を採用していますが、前位寄りをロングシート配置、後位寄りをセミクロスシート配置としているため、短距離と長距離利用の乗客がそれぞれ前後に別れて着席できるようにシート配置がアレンジされています。
新津始発の新潟行き区間列車で着席状況を確認しましたが、ほとんどの乗客はロングシートに着席していました。
上越線(水上以北)や信越本線長岡〜新潟間などのように中距離輸送にも本格的に運用されるようになると、ボックスシートの方が好まれると思われるので、バランスの取れたシート配置になっていると思います。
E721系のように飲み物容器の置けるデザインになった小テーブルになっていればよかったのですが… でも、小テーブルがあるだけマシと考えるようにした方がいいのかも知れません。
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