AU13E付き先頭車化改造車の最後の1両(クハ115-608)
先日(6/19)、こちらに濃黄色に塗色変更されたあとの張り上げ改造車 クハ115-219 をアップしましたが、その直後にJRT西日本から広島地区に投入される新形車両 227系について発表がありました。
JR西日本 227系直流電車(JR西日本サイトより引用)
1977(昭和52)年に小山・新前橋電車区から115系0番代初期形が転入して以来、37年間も広島地区で活躍してきた115系が227系によって淘汰されることが決まりました。
支社単位で30年間も新車が投入されなかったなんてひどい状態でしたから、待ち遠しい新車投入となります。
227系は2018(平成30)年度までに276両(3両編成64本と2両編成42本)が広島地区に投入される計画ですが、これは山陽本線白市~岩国間に導入される予定の新保安システムに対応した新形車両という位置付けになっています。
ということは、下関総合車両所広島支所(広ヒロ)と下関総合車両所運用検修センター(広セキ)の115系をすべて置き替えるというよりは、広島地区に入ってくる列車を新形車両に替えるということです。
山陽本線白市~岩国間が227系に限定されるとなると、海田市〜横川間を走る呉線や可部線についても227系に限定されることになるので、ここで運用されている103・105・113系も置き替え対象になると思われます。
しかし、今回発表された227系の投入両数は276両で、広ヒロと広セキの103・105・113・115・117系をすべて置き替えるには両数が足りません。
なので、広島地区に乗り入れる列車のみを227系化して、広島地区に乗り入れている広セキと岡山電車区(岡オカ)の115系の列車を白市と岩国でそれぞれ分断するのではないでしょうか?
そして、比較的状態のいい広ヒロの115系2000番代を広セキに転属させて、今となっては使い勝手が悪くなった2扉車の115系3000・3100番代と117系、さらに老朽化の激しい115系初期形車両を淘汰していくのでしょうね。
勝手に今後の車両置き替えを予想してみましたが、誰が考えてもそうだろうというレベルで申し訳ございません。
* * *
実際にはどのような順番で車両が置き替えられるか分からないですが、このような115系初期形車両は間違いなく廃車となるので、早めに撮っておいた方がいいと思います。
今回はAU13E付きの先頭車化改造車として最後の1両となってしまった クハ115-608(広セキ)をアップします。
クハ115-608(広セキ) 2014年6月5日 西条駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
クハ115-608 は1966(昭和41)年製の サハ115-6 を1983(昭和58)年に先頭車化改造車した車両で、丙午生まれの車齢48年の大ベテランです。
取り付けられた先頭部が115系1000番代仕様なので、R付きの側窓とのアンバランスさが何ともいえません。
しかも、1985(昭和60)年に廃車となった153系からもらった分散式冷房装置(AU13E)が屋根上に取り付けられたので、さらに個性派となりました。
2008(平成20)年に車体塗色のみ体質改善30N工事に合わせて塗り替えられましたが、先日(6/19)アップした クハ115-219 のように張り上げ車体に改造する必要がなかったので車体形状はそのままで残りました。が、急行形車両の忘れ形見だった押込式通風器が撤去されてしまいました。
現在も濃黄色への変更が行われていないので、広島更新色のままで残っています。
クハ115-608 に限らず115系初期形車両は濃黄色への塗色変更が進んでいませんが、これは何を意味するのでしょうか?
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