「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

母を看取る心の準備のために(高校時代に撮影した モハ482-15)

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今回は今まで以上に個人的なことを書きますので、国鉄車両の形式写真を期待している方は一番下までスクロールしてください。

 
 * * *

 
長年、パーキンソン病を患っていた母が誤嚥(ごえん)により心肺停止に至りました。その後の対応で蘇生いたしましたが、現在意識はなく、回復の見込みも望めない状況です。

突然のことでしたし、その後の対応などで右往左往していましたが、私の気持ちが少しだけ落ち着いてきましたので、そのときのことを記録のために少し整理してみます。

 

水曜日(12/4)のことでした。

小学3年生の娘が通う学校で個別面談があるので近所の小学校に行く準備中、両親がお世話になっている老人ホームから電話が掛かってきて、母が倒れ、救急車を呼ぶことになったので、すぐに来て欲しいと連絡がありました。

これまでに何度か書きましたが、両親はともにパーキンソン病で、60歳代のときから自活ができなくなり老人ホームにお世話になっています。

そんな両親を持つ長男なので、老人ホームからの電話は慣れっこで、多いときは1ヶ月に数回も連絡があります。

ホーム内で風邪が流行っていますとか、ベッドで転んでしまったので病院に連れていっていいか、持病の●●が悪化したので入院することになりましたので病院に来てくださいとか…

1ヶ月に1回はパーキンソン病の通院に付き添っているのに、です。

 
木曜日の電話は詳しい内容の連絡がなかったので、いつもと同レベルの内容だと思っていました。

そのときは、電話の内容が支離滅裂で理解不能だったので、病院が決まったら病院に直行することにして電話を切りました。

心臓が止まっていたなんてことは言われなかったし、ただただ“危ない状況”の一点張りで、ぜんぜん状況が把握できませんでした。

 
その後、再度ホームから連絡があったので、病院に向かって付き添っていた看護師に状況を教えてもらおうとしましたがダメでした。自分の日本語理解能力を疑いたくなるほど。

何が起きたのかを知りたいのに、説明下手で理解できないジレンマ、そんな状況に業を煮やした救急隊員が時系列で説明してくれました。

 
その時点で分かったのは、
・老人ホームのおやつの時間に、母がお菓子を気管に詰まらせ心肺停止している状態になっているところを発見された
・たまたま往診の医師がいたので、心臓マッサージを受けた
・救急車で搬送され、心臓が動き出した

 
その後、救命救急医からも説明を受け、
・救急治療中にも心肺停止したが、蘇生した
・気管に詰まらせて心肺停止していた時間は25分程度
・母の意識はまったくなく、意識が戻る確率は5%程度

予想を超えた深刻な事態であることが分かりました。

やっとです。

 
いつものように私一人が入院の事務的手続きや医師との対応をすればいいというレベルではなかったので、アメリカに住む弟に電話して母が危篤であることを伝え、よく連絡を取り合っている叔父(母の弟)に連絡し、来てもらいました。

 
母はまだ77歳ですが、40代後半でパーキンソン病が発症。
父が10数年前(60代)にパーキンソン病が発症。

8年前に父の転倒・入院を機に母も自活できなくなり、2人揃って老人ホームに入所し、それ以降ゆっくりとパーキンソン病が悪化し、現在は要介護度5。

 
いつか今回のような誤嚥(ごえん)による窒息や肺炎で最悪の事態が起こると思っていましたので、覚悟はできていましたが、突然のことでした。

 

急遽、弟がアメリカから帰国したので、それ以降は一人で抱え込まなくて済んでいますが、これからは終末期医療をどうするべきか?母の最期をどう看取っていくか?そのためには、どのような決断をしていくのか?どれも思い課題ばかりです。

 
あまりに重い内容なので具体的には書けませんが、これからしばらくのあいだは母が安らかに逝けるように看取っていくことを最優先に家族みんなで過ごしていこうと思っています。

辛いですが…

 

今年4月からパーキンソン病の薬を少しずつ変えていて、症状の改善が見られるようになっていただけに本当に残念です。

 
 * * *

 

40代半ばになった私ですが、まだ形式写真を撮り始めた時期というのがありました。

今回は高校3年生のときに撮影した写真をアップします。
特急「ひたち」が1985(昭和60)年3月ダイヤ改正で大増発されましたが、その前日に常磐線平駅(現いわき駅)で撮影した写真で、まだ仙台運転所(仙セン)に所属していたときのモハ482形(モハ482-15)です。

 

モハ482-15

モハ482-15(仙セン)  1985年3月13日 平駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

このとき、483系の中間電動車はすべて廃車されていたと思っていたのに、「ひたち」編成に15番ユニットが挟まれているのを見付け、ビックリしたのを思い出します。

 
国鉄標準形特急車両 形式485系(イカロス・ムック)」の33ページには4位側から撮影した モハ482-15 の写真を掲載しましたので、今回は掲載されなかった2位側からの写真をアップしました。

手持ちで撮っていると思いますが、しっかり視線を下げて撮っているので、最近の写真と同じような構図にまとまってます。

コメント

  • コメントありがとうございます。
    いちばん決めたくない決断を下してから、約1週間。後悔しきりでしたが、少し落ち着いてきましたので、古本屋業務と執筆作業、そしてたまに病院の面会と老人ホーム訪問で考える時間を取らないようにしています。こんどは父が風邪をこじらせてしまったので、そちらが心配ですが、適当に休息を取っています。
    また、どんどん撮りに出たいですが、あとは天気次第ですね。

    2013.12.13 23:24 | 管理人(伊藤正宏)

  • お世話慣れしていると、かえって深刻度合いがつかめないということがありますよね。
    突然のことでさぞかし辛いと思いますし、判断を求められることが多すぎてゆっくり辛さを感じることすらままならないかと思います。
    休息を取れるときにはこまめに休息を取って乗り切ってくださいね。

    2013.12.09 10:38 | 日本海ファクトリー

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