「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

2扉タイプの115系新製車 クハ115形3100番代(クハ115-3116)

line

前回は117系からの改造編入車で2扉のモハ115形3500番代をアップしましたので、今回は115系の一員として新製された2扉車をアップします。

2扉車の115系3000・3500番代で揃えられた下関総合車両所のN編成とO編成の一部に連結されている奇数向き先頭車で、広島更新色をまとった クハ115-3116(広セキ)です。

最近は、写真の クハ115-3116 のように屋根上の冷房装置がWAU709Aに載せ替えられた車両もいます。

 
クハ115-3116

クハ115-3116(広セキ)  2013年5月10日 庭瀬駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

115系は1963(昭和38)年から1983(昭和58)年にかけて製造されましたが、最後に増備された115系3000番代は広島地区に残っていた153系を置き替えるために登場したグループです。

京阪神地区に「新快速」用の117系がすでに登場していたので、その扉配置を踏襲しつつ115系の基本システムで増備されたグループで、4両編成(Tc+M+M’+T’c)6本と冷房準備車(非冷房車)の先頭車(Tc・T’c)だけが15両ずつ1982(昭和57)年に製造されました。

冷房準備車で登場した クハ115-3007〜3021 と クハ115-3107〜3121 は、6両編成だった非冷房車の111系6両編成を4両化する際に余った電動車ユニット2両の両端に組み込むための先頭車だったため、当初は先頭車は115系の新製車、中間電動車は111系の非冷房車という4両編成が15本も組成されました。

 
この転換クロスシートを装備した豪華な非冷房編成は長続きせず、翌年の1983(昭和58)年には115系3000番代の電動車ユニット(モハ115-3007〜3012・モハ114-3007〜3012)だけが6本分増備されたので、これに合わせて クハ115-3007〜3012・3107〜3112 が冷房化され、115系3000番代で揃えられた編成に組み替えられました。

 
残りの111・115系混結編成も、1984(昭和59)年1月から2月にかけて広島(広ヒロ)から冷房改造車の115系初期形電動車ユニットが転入して111系の電動車ユニットが差し替えられたため、115系のみで組成された編成に組み替えられ、クハ115-3013〜3021 と クハ115-3113〜3121 にも冷房装置が取り付けられました。

 
115系3000番代は財政難の時期に投入されたため2扉車と3扉車の混結編成が生まれてしまいましたが、1992(平成4)年と2001(平成13)年に京阪神地区などで余剰となった117系の中間電動車が115系化されてクハ115形3000・3100番代の編成に組み込まれたため、現在は2・3扉混結編成は2本のみとなりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントの更新情報

トラックバックURL: https://www.train-books.net/jrw_kuha115-3116/trackback/

Recommended book

店長おすすめの鉄道本

JR各社の車両写真を撮るときに、JR車両配置表や編成両数表が手元になると大変便利です。店長もこれらの情報をもとに形式写真を撮影しています。

writing book

店長執筆の鉄道本

撮りためた国鉄形およびJR各社の車両写真をガイドブックや車両紹介コーナーのかたちで掲載しています。いずれも、形式区分の解説、形式写真、形式図、編成表などをまとめた入門書になってます。

トレインブックス

鉄道書籍や、鉄道ファン、鉄道ピクトリアルなどの鉄道雑誌がいつでも揃う鉄道専門のオンライン古本屋

国鉄型車両ファイル

PAGE TOP