首都圏色に塗り替えられた播但線の キハ41 2002
半年前の関西遠征のときの写真のうちまだアップしていないもののなかに、塗色変更後の先頭車化改造車がありましたので、今回は播但線寺前〜和田山間でワンマン列車で運用されている福知山電車区豊岡支所(福トカ)の キハ41 2002 をアップします。
キハ41 2002(福トカ) 2013年3月3日 和田山駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
山陰本線豊岡〜浜坂間と播但線寺前〜和田山間で運用されているキハ40系はワインレッドを基調とした豊岡色と呼ばれる塗色でしたが、JR西日本管内のほかの地域の鋼製車体の気動車と同様に、ここでも首都圏色(朱色5号)への塗り替えが進められています。
★キハ41形の外部塗色(2013年3月3日現在)
・キハ41 2001: 首都圏色
・キハ41 2002: 首都圏色
・キハ41 2003: 銀の馬車道ラッピング
・キハ41 2005: 豊岡色
この車両の特徴は増設された後位側の運転台ですが、残念ながらこのときは キハ40 2046 との連結側に入っていたので妻出しは撮れませんでした。
このときは FUJIFILM X20 で キハ41 2002 の細部を撮っていましたので、鉄道模型製作や車両研究の参考になりそうな写真を数枚アップします。
キハ40 2046(左)とキハ41 2002(右)の連結部分
キハ40 2002 と キハ40 2046 との連結部付近ですが、切妻形の キハ40 2002 のスカートには後退角が設けられています。
運転台部分の側窓はキハ41形(写真右側)の方が大きく、運転士の視認性を考慮した仕様になっているようです。
キハ41 2002の連結器まわり(前位側)
キハ41 2002 の前位側の連結器まわりを撮った写真です。
福トカのキハ41形は暖地向け(スリットタイプ)のタイフォンが取り付けられています。
しかし、スリット枠の形状が単純な円形ではなく、枠が下方向に出っ張っているので、寒地向けのシャッター付きのタイフォンがスリットタイプに改造されたことを示しています。
キハ41 2002の室内(乗務員室後部)
キハ41 2002 はワンマン運転仕様ですが、種車の関係で増設された後位乗務員室は出入扉までの距離が少し長いので、乗務員室後部に座席を設置しないで運転士が集札しやすいように工夫しています。
そのため、広々としたところに運賃箱が置いてあります。
キハ41 2002の室内(便所付近)
キハ41形は便所なしのキハ47形1000番代からの改造車でしたので、先頭車化改造に合わせて後位乗務員室(運転室)の助士席側後部に便所が増設されました。
便所の設置によりキハ40形と基本仕様が揃えられたので、福トカのキハ40形とキハ41形は共通で運用されており、昼間の播但線は1両で運用されています。
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