ボルスタレス台車に取り替えられたキハ54形500番代(キハ54 509)
今回もゴールデンウィーク中の北海道遠征の成果をアップしたいと思います。
ボルスタレス台車に取り替えられた宗谷北線運輸営業所(旭アサ)のキハ54形500番代、キハ54 509 です。
この日は「増毛ノロッコ号」運転日のだったためなのか分かりませんが、留萌本線の列車に増結や発着番線の変更があった関係で、普段は停車しない場所にキハ54形500番代が止まってくれました。
今回の写真は普段どおりの停車位置で撮ったものですが、トイレ側からも形式写真が撮れました。
これからは廃止予定の留萌本線留萌〜増毛間のお名残乗車で賑わうことになるのでしょうか?
キハ54 509(旭アサ) 2016年5月7日 深川駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
キハ54形は国鉄分割民営化直前の1986(昭和61)年に登場した一般形気動車です。
民営化以降も経営が厳しくなると予想されたJR北海道・JR四国・JR九州(JR三島)の経営基盤整備を目的として、キハ31形とキハ32形とともに各地に投入されました。
キハ54形は四国地区に0番代、北海道に500番代が投入されましたが、投入地域の事情がまったく異なるため、2エンジンの一般形気動車共通の足まわりを備えた21m級ステンレス製車体の両運転台車であることくらいしか共通項はありません。
両運転台のキハ24形やキハ40形に類似した車内配置になっていますが、キハ54 501~526 は座席はバケット式のセミクロスシート仕様で、急行「礼文」用として登場した キハ54 527~529 は新幹線用の転換式クロスシート(発生品)を使用していました。
台車は廃車発生品の軸ばねにゴム被覆を施したDT22Fを履いていましたが、2003〜2005(平成15〜17)年の台車取替工事で軸梁式ボルスタレス台車の N-DT54 に交換され、変速機の換装も行われました。
この他に、客室の座席をキハ183系や「海峡」用のオハ50系からの発生品である簡易リクライニングシートや転換クロスシートに交換するなどの後年改造が行われたため、現在はボックスシートのセミクロスシート車は消滅しています。
キハ54 511 の N-DW54 台車
キハ54形500番代は整った窓割りと2エンジンという力強さから落成当初から何度か形式写真を撮っていました。
たまたまスキャン済みのネガが手元にありましたので、DT22系時代のモノクロ写真も参考までにアップしておきます。
キハ54 517(釧クシ) 1993年7月25日 釧路運転所
コメント
こんにちは。
お写真、楽しませて頂きました。
キハ54形、台車を更新した後の姿も魅力的ですね。乗り心地も改善され、ハイパワーな性能を活かして活躍する姿が勇ましく見えます。
国鉄末期には財政面で自由がなかったものと思いますが、車内の造作を含め、廃車発生品を上手に使っているところに職人的な逞しさも感じます。
四国の車両が今後どのようになるか分かりませんが、121系が今、台車や走行・制御機器の更新が開始されていますので、この世代のステンレス車はまだまだ長く活躍するものと期待しています。
今後とも、宜しくお願い致します。
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2016.05.24 17:49 | 風旅記
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