「オホーツク」で使用されているキハ182形400番代(キハ182-405)
JR九州の車両を続けてアップしようと思っていたところ、ゴールデンウィーク中に“形式写真を撮ってください”みたいな臨時列車がJR北海道で仕立てられたので、ブログのアップを後回しにして渡道してきました。
道南地区でしたら新函館北斗まで開業したばかりの北海道新幹線を使ってもよかったのですが、道央地区だったので往復飛行機利用の1泊2日(5/6〜5/7)の短い撮影遠征となりました。
花曇りのもとで撮れた目玉の形式写真は次回アップしますので、今回は昨日(5/6)に撮影した地味に珍しい車両をアップしたいと思います。
特急「オホーツク」の運用に就いているキハ182形400番代の キハ182-405(札ナホ)です。
「オホーツク3号」を狙い撃ちして岩見沢駅で撮りましたが、残念ながら直前に上空だけ雲が切れてしまいました。
床下が真っ黒に潰れるほどではなかったので、当面はこれでヨシとします。
キハ182-405(函ハコ) 2016年5月6日 岩見沢駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
キハ183系400番代は、函館運輸所(函ハコ)に波動輸送用として配置されていた初期形車両(キハ183系0番代)を置き替えるために「とかち」のキハ261系化で余剰となったキハ183系500番代(N183系)の機関出力を抑制する駆動系出力適正化改造を施したグループです。
波動輸送用車両を高出力のN183系に置き替えてしまうと燃費の関係で航続距離が短くなってしますので、これを防ぐための改造だと思われます。
このグループはキハ183形400番代(2両)、キハ182形400番代(4両)のみの少数派で、0番代と共通で修学旅行などの集約臨時列車や臨時「北斗」で使用されていました。
しかし、出力適正化改造後はN183系と混結して120km/m運転ができないため、定期列車の「北斗」の増結にも使用されず、持て余し気味の状態が続いていました。
一方、「オホーツク」は慢性的な車両不足で、キハ183-104 や キロ182-9 などの予備車の稼働率が高く、ついには「旭山動物園号」用の車両が連結される事態も発生していました。
JR北海道も、「特急車両の老朽・劣化の状況について」というプレスリリースを発表しているほどです。
相当深刻だと思われます。
そのような状況でしたが、北海道新幹線の開業で「北斗」は定期の編成両数が増えました。
このため、「オホーツク」「サロベツ」を担当する苗穂運転所(札ナホ)からN183系が函ハコに何両か転属したようです。
札ナホの予備車不足がさらに深刻化したため、これを補うために183系400番代が函ハコから札ナホに貸し出されたものと思われます。
国鉄末期の車両が北の大地で頑張っているのは嬉しいことです。
でも、ボコボコになった車体で組成された「北斗」「オホーツク」「サロベツ」を見るのは忍びないですね。
不祥事続きのJR北海道ですが、何とかならないものでしょうか?
そんなことを思いながら、昨日(5/6)はキハ183系を撮影していました。
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