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区分消滅の可能性が高い「しらさぎ」のサハ681形200番代(サハ681-207)

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Twitter のTLを読んでいると681系先行試作車(681系1000番代)が廃車になることが話題になっていました。

このことはある程度予想されていたことで、試作車が短命で終わるのは世の常です。

 
試作車というのは量産車を作るためのデータ取りが目的で、目的を果たしたら廃車。

しかし、営業用車両の場合は量産車が登場すると量産化改造が実施されて、量産車と共通で運用されるケースがほとんどです。

その場合でも、後継形式の登場など量産車を取り巻く環境が変わると試作車が真っ先に廃車されてしまいます。

681系1000番代はすでに車齢20年を超え、量産化統一工事(1995年)、車内設備統一工事(2001年)を施工してからだいぶ年数が経っています。

そういう経緯を鑑みると、681系1000番代は量産車よりも早く引退しても仕方のない存在です。

 
Twitter で流れていた681系1000番代廃車のソースを調べてみると、今月発売の「鉄道ジャーナル2015年6月号」に掲載されていた“北陸新幹線開業に伴う JR西日本 車両の動き”という記事で、JR西日本鉄道本部運輸部輸送計画課による執筆のものでした。

 
鉄道ジャーナル2015年6月号

鉄道ジャーナル2015年6月号

 

3月ダイヤ改正前後の681・683系の動向についての記述があり、「サンダーバード」「はくたか」から「しらさぎ」に転用された681系や、「しらさぎ」から離脱した683系2000番代について車両転配の計画が書かれていました。

 
これからの撮影計画に関わるので記事を読み込んでみると、先行試作車の681系1000番代は予備車になっているということでした。

でも、すぐに廃車ということではなく、「しらさぎ」の681系編成の4号車(サハ681形)が「サンダーバード」からの転用編成と「はくたか」転用の編成とのあいだで車内設備が統一されていないので、これらを解消するための改造が終わって運用に余裕ができた時点で681系1000番代を廃車する、と読み取りました。

 
その後 4/28(火)には、JR西日本から、683系2000番代を直流化した289系を「くろしお」「こうのとり」「きのさき」「はしだて」に投入するという発表がありましたので、これらの列車の置き替え計画とも関係しそうなので、681系1000番代の廃車の時期は分かりませんが、すぐに運用を離脱することにはならないと思っています。

 

サハ681-207

サハ681-207(金サワ)  2015年2月23日 魚津駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

現在、「しらさぎ」用681系編成の4号車は付随車のサハ681形が連結されています。

3月までは「サンダーバード」「はくたか」で使用されていましたが、落成当初は「サンダーバード」「はくたか」編成とも車内設備については共通の仕様で、プチカフェテリア・車いす対応設備付きのサハ681形200番代でした。

しかし、「サンダーバード」用編成については2002〜2004(平成14〜16)年に683系と車内設備を合わせるための工事が施工されたため、4号車(サハ681形200番代)はプチカフェテリアの代わりに自動販売機・車内販売準備室・車掌室が配置されました。
これにともない、サハ681-201〜203・206 の4両は サハ681-301〜303・306 に改番されました。

この他にも、同じ理由でドア数や車掌室の有無などの仕様が3号車(モハ681形0・300番代)と付属編成の8号車(モハ681形200・300番代)で分かれてしまいました。

 
鉄道ジャーナル2015年6月号」によると、車内販売の廃止で不要となった4号車(サハ681形200番代)のプチカフェテリアを車掌室に変更する工事を施工するらしいので、元「はくたか」用編成(サワW01〜W04編成)のサハ681形200番代(サハ681-204・205・207・208)は300番代に改番されることになると思われます。

一方、モハ681形については言及されていませんでした。

 
以上の流れから、681系1000番代の運用離脱はこれらの車内設備統一工事が終わってからになりますので、681系1000番代の9形式区分よりも先にプチカフェテリア付きのサハ681形200番代が廃区分になる可能性が高いことが言えます。

走行写真を撮る大半の鉄道ファンにとって中間車の区分変更は関心のないことかも知れませんが、形式写真撮りや模型化資料を撮っておきたい方々にとっては気になることなので、681系1000番代よりもサハ681形200番代の方が早めに撮っておきたい車両ということになります。

今ならサハ681形200番代はそれほど珍しい存在ではありませんので、早めに記録しておいてみては如何でしょうか?

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